理科教師が明かす、我が子を「理系に強い子」にする“最強の武器”とは

AI要約

理科教育におけるイメージ力の重要性について

理科離れを防ぐためのアプローチについて

子どもたちに理科に興味を持ってもらう方法について

理科教師が明かす、我が子を「理系に強い子」にする“最強の武器”とは

こんにちは。Instagramで幼児期からのおうち実験を発信しているいわママです。

突然ですが、あなたは理系の科目は得意ですか?それとも苦手ですか?

もう一つ質問です。お子さんには理系科目を得意になって欲しいですか?

私のInstagramにフォロワーさんからよく「子供に理科に興味をもってもらうためにおうち実験をしたいけれど時間がない」といった言葉が寄せられます。

たしかに家で実験をして理科に触れることも、理科に興味を持つ一つの手段ではありますが、私はもっと大事にしていきたいと考えていることがあります。

私ははじめて会った方に自分が高校理科教員であることを伝えるたび、

「理科の先生なんですか?私、実は理科が嫌いなんです」といった言葉を何度も聞いてきました。

もちろん理科の教員として働いているときも、生徒から「理科嫌い!どうして理科なんて勉強しなきゃいけないのかわからない」と言われることも多くありました。

このような言葉を聞くと「世間でよく言われる理科離れのことだな」と、ヒシヒシと感じたものです。

一方書店で「理科脳に育てるには」「理系に強い子に育てるには」といった題名の書籍が並んでいるのを見かけると、「理系が得意になってほしい」と願う保護者の方が多いとこがわかります。

「理系が大変苦手だったので、子どもに苦手意識をもって欲しくない」と、Instagramのフォロワーさんからもよく言われます。

「理系の科目が好き・得意になって欲しい」というより、「嫌いになって欲しくない。苦手意識をもたないで欲しい」というのが本音かもしれません。

私にも3歳の息子がいますが、正直な気持ちとしては「理系の科目を好きになってくれたらうれしい」と思っています。

とはいえそもそも「理系に強い」とはどういったことでしょうか?

理系の科目にとって、とくに必要な要素は大きく3つあ​ると私は考えています。

・なんらかの事象を頭の中に思い浮かべられる:イメージ力

・ものごとを筋道立てて考えられる:論理的思考力

・正確かつ素早く計算できる:計算力

以上の中でもとくに自分の力にするのが一朝一夕では難しいのが、1つ目の「イメージ力」だと考えています。

イメージ力とは言葉の通り、頭の中で事象を想像することです。

理科でいえば例えば小学校理科で習う「太陽は時間によって位置が変わる」と説明されたときに、自分の経験や実際の太陽を頭の中で思い浮かべ、「確かに太陽の向きの反対にできる影は、朝と夕方では向きや長さが違うな」と想像できることです。

この、教科書の中に書いてあることと実際の生活とのつながりがイメージできるか、が「理科嫌い」につながるのか「理科面白い、もっと知りたい」に繋がるのか大きな分かれ目の一つになるのではないでしょうか?

先ほどの例を挙げると、ただ「太陽は時間によって位置が変わる」と字面だけを追って暗記するのか、「確かに同じ公園でも朝と夕方では日陰になって涼しくなる場所が違うな、じゃあ季節によってはどう違うのだろう?」と実際の場面をイメージできるか、どちらが理科離れに繋がるかは想像がつくかと思います。

イメージで結びつかないから「理科は面白くないもの」となってしまい「理科嫌い・苦手」に繋がってしまう。逆に理科の授業で黒板や教科書に書いてある文章や挿絵を見たとき、先生の説明を受けた時に、自分自身の実体験や感覚と教科書に書いてあることを結びつけてイメージできるようになったら「もっと知りたい」「もっと理科を学びたい」につながるのではないでしょうか。