「夏休みの宿題」昔より減った?一番大変な《自由研究》手伝わない保護者わずか3% 夏の課題の昔と今

AI要約

昔に比べて子どもの夏休みの宿題が少なくなっていると感じる保護者が多い。

自由研究や工作が最も大変な宿題として挙げられている。

長崎市教育委員会が37年続けていた「あじさいノート」冊子の宿題が廃止された経緯。

「夏休みの宿題」昔より減った?一番大変な《自由研究》手伝わない保護者わずか3% 夏の課題の昔と今

私(記者)は昭和50年代後半から60年代にかけて、小学生時代を過ごしました。夏休み後半は毎年たまった宿題に追われていた記憶がありますが、わが家の小学生の娘を見るとタブレットでYouTubeの動画を視聴してばかりでなんだか余裕が感じられます。昭和の頃に比べて夏休みの宿題が減っている感じがするのは私だけでしょうか?

■昔より子どもの夏休みの宿題が少ない?

株式会社ベネッセコーポレーションが全国の小学生4672人と保護者1728人を対象に行った調査によりますと、保護者の半数以上(56%)が「自分が小学生の時と比べて、子どもの夏休みの宿題の量は少ない」と回答しました。小学生の子どもがいる母親は夏休みの宿題について「私たちの頃に比べてプリント系がなくなっているので量が少なくなっているような気がします」と話します。

■もっとも大変な宿題は自由研究・工作

前述の調査によりますと「もっとも大変な宿題は?」の質問に対し、子ども・保護者ともに「自由研究・工作」と回答した割合がトップでした。(小学生40%・保護者43%)

また、半数以上(52%)の保護者が何らかの形で「子どもの自由研究を手伝う」と回答。「手伝わずに子どもにまかせる」と回答した保護者はわずか3%にとどまりました。

長崎市科学館で夏休み期間の毎週水曜日に実験や工作を行っている「夏休み工作工房」には、夏休み後半になると多くの親子連れが訪れます。

自由研究や工作について「夏休み工作工房」に参加した小学1年生の男の子の母親は「手伝わないとできないので結局親が手伝ってするみたいな感じなので、負担にはなっています」と話していました。

また、小学2年生の男の子の母親は「親としてはいつまでにやろうねとか声かけをしながら、全部私が手伝うというよりは息子に自発的にやってもらいたいなと思っています」と話していました。

■37年続いた「冊子の宿題」廃止に

長崎市教育委員会は夏休みの学習習慣の維持などを目的に、1986年(昭和61年)から「あじさいノート」という冊子を公立小学校の児童に配布していました。