人気美容家・石井美保さん「年齢に応じたキレイを楽しもう」|石井美保の美になる話。

AI要約

年齢と美しさについての考え方を転換する必要がある。

自分の容姿に対する受容と、他人への容姿のジャッジについての意識を改めることが大切。

社会の理想やプレッシャーに流されず、自分自身の美しさを見つめ直すことが重要。

人気美容家・石井美保さん「年齢に応じたキレイを楽しもう」|石井美保の美になる話。

若さに固執すると苦しい。年齢に応じたキレイを楽しもう

「美しくありたい」と思うこと自体は良いことだと思います。ただ、「美しい=若い頃と同じ姿を保つ」は違うと思うんですよね。「美しい=若い」という概念を捨てましょう。なぜならば苦しくなる一方だから。年齢に応じて肌、顔、ボディラインが変化するのは当たり前のことで、その変化を上手に生かした大人ならではのファッションやメイクを楽しむべき。

例えば体型でいうと年齢に応じて程よく肉づき感があるほうがヘルシーな印象に見える場合も。もちろん、BMI値のような適正値を大幅に超えると健康面が心配されるので、程々を保つ努力は必要。その上でフォルムのために筋トレをやるやらないは個々の美意識の違いなだけ。そこに良いか悪いかという価値判断は不要です。

 

自分で自分の容姿にOKが出せなくて、延々と美容課金のループにハマるという人、それは多分、自分で自分のありのままを受け入れられるかどうかというより、世の中にありのままを受け入れてもらえるかという目線の影響が大きいと思います。SNSなどで他人の容姿にあーだこーだ文句をつけたり悪口を言ったりするのを日常的に目の当たりにしているからこそ、「このままではダメだ」なんて苦しくなっていませんか? だからこんな世の中は変えていかないとなんです。

と、壮大な話になりましたが、私はインスタライブ中に容姿のことを言われる度に「人の容姿について、とやかく画面越しに言うのはよろしくないですよ」と世直しのつもりで言うようにしているんです。私は何を言われても全く気にしませんが、深く傷つく人も多いはず。まずは自分から“他人のありのままを許容する”“とやかく言わない・ジャッジしない”というのを心掛けてみては。他人を傷つけてストレスを解消する、そんな汚い世の中だからこそ、理想の“美”から外れないように画一的で量産的な美しさを求める傾向が加速していると思います。

「今だけキレイなら本当にそれでいいのか?」、世間の空気に飲まれ、歯止めが利かないと感じるなら、一度そう自分に問いかけてみてほしいです。