「涙腺崩壊してしまう」 花火を見上げるおばあさん 手に持っていたものとは

AI要約

夏の風物詩といえば「花火」。家族や恋人、友人と一緒に楽しむ中、写真家が長良川花火大会で偶然出会ったおばあさんの背後には、亡くなった夫の写真がありました。

おばあさんは、夫に美しい花火を見せたくて写真を持っていた。撮影者のTatsukiさんは、おばあさんの優しさや愛情、寂しさを感じて涙がこぼれそうになった。

写真を投稿すると、多くの人々がおばあさんの姿に感動し、コメント欄には感謝や涙する内容が寄せられた。

「涙腺崩壊してしまう」 花火を見上げるおばあさん 手に持っていたものとは

 夏の風物詩といえば「花火」。夜空を彩る花火を家族や恋人、友人など大切な人と一緒に楽しんで、思い出に刻む人も多いでしょう。今回ご紹介するのは、写真家が長良川花火大会(岐阜県)で偶然出会ったおばあさんを撮影した一枚です。花火を見上げるおばあさんの手元にあったものとは。撮影者のTatsuki Ito(@ta2funk)さんに詳しいお話を伺いました。

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 ブロック塀のそばで、夜空に浮かぶ大輪の花火を見上げているおばあさん。街灯の下にひとりぽつんと佇む姿と、夜空を煌々と彩る花火のコントラストが、なんともいえない独特の風情を感じさせます。どこか寂しそうな、それでいて美しさも盛り込まれた一枚です。

 そんな情緒あふれる写真を撮影したのは、写真家のTatsukiさん。普段は、スチール撮影やドローン空撮などをメインに活動しています。

 この日は、独創的な花火の写真を撮るため長良川花火大会を訪れていました。Tatsukiさんはベストショットを撮影するため、事前にリサーチした場所へ足を運びましたが花火がまったく見えず、急いで別の場所に移動したそう。

 その途中で偶然、見かけたのが写真のおばあさんです。すれ違いざま、Tatsukiさんはおばあさんが写真を持っていることに気づきました。その瞬間、「ここで撮りたい」と直感が働き、撮影許可を得たそうです。

 おばあさんが持っていたのは、亡き夫の写真でした。

「見せてあげたかっただけ」

 おばあさんの言葉を聞いて、Tatsukiさんは撮影中、ずっと涙がこぼれ落ちそうだったといいます。おばあさんは背中を向けているため、手元の遺影を確認することはできませんが、大好きな夫に美しい花火を見せてあげたかったのでしょう。

 Tatsukiさんは撮影の経緯とともに、「天国のおじいちゃんと一緒に花火を見ていたのかな? と思うと胸が締めつけられた。行って良かった」とコメントを添え、写真をX(ツイッター)に投稿。すると、9.7万件もの“いいね”が集まりました。

 リプライ(返信)には「おばあさんの優しさと愛情と寂しさが伝わってくるのが泣ける」「もう読んでいて胸が熱くなりポロポロ泣いてしまいました とっても素敵な一枚」「胸にグッと来ますね」「私まで涙腺崩壊してしまうやろ~」など、たくさんのコメントが寄せられています。