仕事がつらすぎて心が壊れそうなときにやるべきこと

AI要約

多忙なビジネスパーソンのために心の疲れを取る方法を紹介。忙しい時ほど別のことをすることが重要であり、例えば映画鑑賞や掃除をすることで心の回復が可能。

仕事以外の活動を通じて心を保護し、忙しさから解放される方法が紹介されている。

心の疲れを取るためには、仕事以外の「生きる」ことをきちんとすることが重要である。

仕事がつらすぎて心が壊れそうなときにやるべきこと

とにかく多忙な現代のビジネスパーソン。「仕事以外のことをする時間がない」「何をやっても三日坊主で終わってしまう」「新しいことを始めても長く続かない」と悩む人も多いだろう。仕事も仕事以外のことも、無理なく楽しく継続できるようにはどうすればいいのか。著名なブックデザイナーであり、「続けることが趣味」だと言う井上新八氏が、20年以上にわたって実験と検証を繰り返して確立した、具体的な習慣化のコツや「絶対に続けられる」日々の仕組みづくりを伝授する。『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、一部を抜粋・再編集して紹介。

身体の疲れをとるためには休みが必要だ。でも心の疲れはどうすればとれるのか?

忙しいときってどんどん心が追い込まれて余裕がなくなっていく。そして1秒も無駄にできないくらい忙しいときがある。

こんなときはゆっくり休むのもいいけど、たっぷり休む時間がとれるわけじゃない。2時間寝る? その選択肢もありそう。

だけどわたしのオススメは、そんなときこそ無駄なことを2時間やってみることだ。

ときどき病的に忙しい時期がある。毎朝4時に起きて、夜遅くまで仕事してないとまったく仕事が終わらないくらい忙しい、完全なパンク状態。

そんな生活が続くと、どんどん心がすり減っていく。まともな心が失われていく。「忙しい」って字が心を亡くすと書く理由が身をもってわかる。

何日も家から出ないで働き続けた結果、心が少し壊れる。頭痛がしてきて、変なぼやきのブログを書いては消す……、そんな状態になる。

そんなとき、ふと近所の映画館の上映時間を調べたら、家を出て走っていけばギリギリ上映時間に間に合う映画を見つける。内容も調べず、タイトルもよくわからない映画のチケットをすぐに買って、部屋着にコートをはおって走って映画館に駆け込む。

映画の内容なんてどうでもいい。外で冷たい空気に当たって、そしてデジタルデバイスをすべて閉じて、2時間無心に映画に没頭する。そのことで心が回復する。2時間を失うかわりに、何かを取り戻す。

また仕事に戻ったときには最悪な気分は脱している。ああ、これだ、これなんだ。ゆっくり休むより、別のことをすることなんだ。

本当に忙しくて、心を失いそうになったときは、関係のないことをやって切り替えないとダメだ。映画は2時間の現実からの遮断。完全なデトックスだ。本当に忙しいときこそ、こういうことが大事なんだ。

しっかり別のことをすること。仕事以外のことをすること。例えば掃除。忙しいときこそていねいに時間をかけて掃除をしてみる。それだけで、すごく落ち着いた心を取り戻せる。

「忙しいときに何やってんの?」って思うようなことをする。掃除をする、片づけをする、美味しいものを食べる、ゲームをする、ダンスをする、ブログを書く、映画を見る。

仕事以外の「生きる」ことをきちんとする。それらは全部、心を失わないためにある。生活をきちんとすることで、心を失わないように守る。