「無法地帯の海岸・海岸でゴミを燃やすレジャー客」一般視聴者投稿による問題定義の“闇”、海岸を守っている水上バイクのボランティア団体「シーバード 一ッ葉」代表の嘆き

AI要約

宮崎県宮崎市の一ッ葉の海岸で、海岸でゴミを燃やすレジャー客が問題視されているが、実際には水上バイクのボランティア団体が活動しており、他の海岸利用者もマナーの問題がある。

報道には偏りがあり、宮崎市の一ッ葉海岸では水上バイクだけでなく、釣り人やウィンドサーフィンの人たちも問題がある。

海岸は海水浴場ではなく、ゴミが散乱しており、水上バイクユーザーだけでなく他の海岸利用者もゴミを残すことがある。

「無法地帯の海岸・海岸でゴミを燃やすレジャー客」一般視聴者投稿による問題定義の“闇”、海岸を守っている水上バイクのボランティア団体「シーバード 一ッ葉」代表の嘆き

先日、TBSのニュース番組で「宮崎県宮崎市の一ッ葉の海岸で、海岸でゴミを燃やすレジャー客」という報道があった。

「視聴者提供」と書かれた映像の中では、海岸には何張りものテントが張られ、何台もの水上バイクが置かれていた。

「レジャー客の問題行為」と書かれていても、あの映像を見たら、ほとんどの人が「水上バイクが海岸でゴミを燃やしている」と思う。

もちろん、こんな行為は許されるものではない。

毎年、この時期になると、一般視聴者投稿によるテレビ番組が報道される。

テレビ局にしてみれば、視聴者の喜びそうな映像が送られてくるのだから使用するのであろう。

しかし、過去には 偏った内容のモノも多く報道されている。

今、世間から「悪質な水上バイク」が 問題視されている状況下で「海岸でゴミを燃やす」行為など、許されるはずがない。

あまりにもひどい行為だと思い、これが水上バイクユーザーによるものであるのかを調べてみた。

問題となった宮崎市の一ッ葉海岸では、水上バイクのボランティア団体「シーバード一ッ葉」が定期的にビーチパトロールを行っている。

「 シーバード 」は、水上バイクを使って、「 海を 自分の手で 守りたい 」「 安心して 遊べる 楽しめる 水辺にしていきたい 」という 願いを 持った「 人たち 」が、「 ボランティア 」で 活動している“心ある 人たち”の 集まりなのだ。

隊員は、水上バイクユーザーだけでなく、会社員、消防士、ライフセーバーなど、さまざまな職業・顔を持つ“普通の 人たち”で構成されている。

今回、シーバード 一ツ葉の代表・尾崎慎治さんに、今、一ッ葉の海岸で起こっていることを聞いてみた。

―― 今回の報道を見たら、驚くほどの“無法地帯”ですよね。

尾崎 あれ(撮影日)は7月21日の出来事で、夕方4時とか5時前です。

僕たち(シーバード 一ッ葉)は、毎日シーバード艇を出して、ビーチパトロールをしています。

期間が一緒になれば、海上保安庁や水上警察と一緒に啓発活動を行っています。

だいたい3時くらいに引き上げてしまうので、撮影は 僕らがいなくなったあとです。

―― 宮崎の人たちは、普段から あそこの海岸で水上バイクに乗っているのですか?

尾崎 あそこしかないです。

あの海岸をゲレンデとして使っているんですけど、自分たちで、整備やビーチクリーンなどを行っています。

―― 尾崎さんは、ジェットショップのスタッフをしながら、ボランティアでシーバードに所属して、ビーチパトロールやビーチクリーンを定期的に行っているのですよね。

尾崎 そうですね。無法地帯にならないようにルールを周知させて頑張ってきているのに、いきなり「視聴者提供」というのがきて、無茶苦茶なビーチのように報道されるのは心外です。

―― 映像にあったような人たちは、実際にいるのですか?

尾崎 あの海岸の横が公園なので、一般客とかもいます。

あと、釣り人はもちろんですけど、ウィンドサーフィンもいます。

水上バイクだけでなく、その人たちもマナーと言うか、不法投棄がすごいんですよ。

ニュースでは「水上バイクだけ」みたいな感じになっていましたけど、実際は釣り針とかも落ちている。

危なくて、あそこは裸足では歩けない。

あとは花火のカスとか、一般客の人たちのゴミもある。

ガラス瓶が燃えてたりとかしたこともありますよね。

―― 水上バイクだけが悪いわけではないのですね。

尾崎さんたちがパトロールをしているときは、ゴミなどを燃やしたりしないのですよね?

尾崎 うーん、あそこは海水浴場ではない ただの海岸なんでね。

ゴミももちろん散乱してるし、水上バイクの人だけのゴミではなく、釣り人たちが出した 糸やら針やらとか 落ちてるからね。