門限22時「超箱入り娘」だった46歳の母が「実家の空き家」の片付けで変わったこと

AI要約

2024年のお盆期間は7月13日〜16日もしくは8月13日〜16日。大勢が実家に帰省する中で、空き家問題が浮上してきた。

2023年に改正空き家対策特別措置法が施行され、空き家所有者に対する固定資産税の影響が大きい。空き家数は増加傾向にあり、その管理や処分に注目が集まっている。

私立探偵の話を通じて、空き家問題が不倫に関わるケースもあることが示唆されている。

門限22時「超箱入り娘」だった46歳の母が「実家の空き家」の片付けで変わったこと

2024年のお盆期間は7月13日~16日もしくは8月13日~16日。17日、18日が週末ということもあり、18日までお休みで実家に帰省をするという人も多いだろう。実家に帰って、「考えなければならない問題」に直面した人も少なくないのではないか。

キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さん連載「探偵が見た家族の肖像」は、時代を反映した事例も多い。お盆の時期に振り返りたい記事から、ここ最近の時代を象徴しているもの、反響の大きかったものに最新情報を加えて再編集する短期集中連載。その第3回のテーマは「実家の空き家」だ。

2023年12月13日、空き家の管理強化や活用を促す『改正空き家対策特別措置法』が施行された。倒壊などの危険がある状態の悪い物件を「管理不全空き家」とし、市区町村が所有者に是正を勧告した場合、固定資産税の軽減措置を適用しない仕組みを設ける。

これにより、固定資産税が従前の6倍になるケースもあり、空き家の所有者は本格的な処分に乗り出している。

総務省住宅・土地統計調査が2024年6月に発表した2023年調査によると、住宅数のうち、空き家は900万戸と、2018年の849万戸と比べ、51万戸の増加で過去最多とな

っている。総住宅数に占める空き家の割合(空き家率)は13.8%と、2018年(13.6%)から0.2ポイント上昇し、過去最高となっている。

空き家数の推移をみると、1993年から2023年までの30年間増加し続け、約2倍となっている。 ちなみに空き家数のうち、「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」は385万戸と、2018年の349万戸と比べ、37万戸の増加となっており、総住宅数に占める割合は5.9%だ。

賃貸・売却用物件や別荘などを除き、使用目的のない空き家は全国に約349万戸ある。1998年は182万戸だったので、20年で約1.9倍の増加だ。2030年に470万戸になるという推定も出されている。

キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「数年前から、空き家の片づけから、不倫に発展するケースが目立っています」と語る。彼女は浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。今回の依頼者は建築関係の仕事をしている45歳の俊平さん。妻が13年空き家のままだった実家の片づけをするようになってからおかしくなったのだという。

山村佳子

私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリング経験を持つ女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。

リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/