「これは良い方法」 排水口からの下水逆流を防ぐ 覚えておきたい台風の備えを警視庁が紹介

AI要約

台風7号の影響に備えるための下水の逆流を防ぐ方法が警視庁から紹介されている。

大雨や台風による下水管内の水位の上昇が起こると、家庭の排水口から水が噴き出す危険性がある。

ビニール袋と水を使った簡単な対策で、家庭で即座に対応できる方法を実施することが重要。

「これは良い方法」 排水口からの下水逆流を防ぐ 覚えておきたい台風の備えを警視庁が紹介

 台風7号は強い勢力のまま、16日(金)に東日本へ接近すると気象庁は予想しています。不要不急の外出を控えるよう呼びかけられており、厳重な警戒が必要です。台風による豪雨で下水が逆流し、家庭の排水口から噴き出るおそれも。台風への備えとして下水の逆流を防ぐ方法を、警視庁警備部災害対策課の公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)が紹介しています。

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 台風やゲリラ豪雨などにより下水管内の水位が急激に上昇すると、満水状態になり、下水が排水管を逆流することがあります。そうすると、家のトイレや風呂場、洗濯機の排水口などから水が噴き出るおそれが。

 汚水の逆流は、部屋の中に嫌な臭いが広がるだけでなく、感染症の危険性があります。汚水が室内に広がった場合は、ゴム手袋やマスク、眼鏡などでしっかりと防護し、汚水や汚物を掃除したあとに消毒を行わなければなりません。

 それを防ぐためには、大雨になる前に備えることが大切です。同課は投稿で「台風の接近に備え、まず『できることから始めて』被害を防ぎましょう」と呼びかけ、排水溝からの逆流防止の方法を、画像付きで紹介しています。

 排水口からの逆流を防ぐ方法はとても簡単。ゴミ捨て用のビニール袋などを二、三重にして、その中に半量の水を入れて、袋の口を固く縛って「水嚢」を作ります。それらをいくつか用意し、排水口やトイレに置くだけです。

 トイレに水嚢をのせる前に、45リットルサイズのゴミ袋を広げて便器にかぶせます。その上から吐水口をふさぐように水嚢をのせましょう。こうすることで、水嚢が便器や中の水に触れるを防ぐこともできます。

 家にあるものですぐできる備えに、リプライ(返信)や引用リポストには「これは良い方法ですね! 下水が室内に流れ込むと、とても耐えられないので、事前対策が必要だと思っていました」「以前、河川があふれたときに知り合いの家がこうなって、家自体に外からの水の影響はなかったけど、家の中の排水口から汚水があふれ出てあとが大変だったと聞いた」「備えときましょう」などの声が寄せられています。

 台風だけでなく、地震への備えでも応用できる方法です。できることから始めて、浸水被害を最小限に抑えましょう。