あの子は虐待されている!?娘の友人の特徴が“放置子”にあてはまる…通報するか思い悩む母【作者に聞く】

AI要約

エェコ(@nakiri_aik)さんが漫画で描く実体験を元にしたストーリー。家に来なくなった子どもの友人が「放置子」かもしれないという気づきから始まる心の葛藤と悩みが描かれている。

キミちゃんが「放置子」である可能性に気づいたチヨちゃんママが、周囲の反応に翻弄されながらも、どう対応すべきかを模索していく様子が描かれている。

家庭内の虐待の問題に直面した場合、児童相談所への通告の重要性や悩み、葛藤、そして周囲と情報共有することの大切さが示唆されている。

あの子は虐待されている!?娘の友人の特徴が“放置子”にあてはまる…通報するか思い悩む母【作者に聞く】

XやInstagramで漫画を発信しているエェコ(@nakiri_aik)さん。自身の体験談や読者から提供された体験談などをもとに、ご近所トラブルや子育て記録、PTAや子ども会を舞台に起きた事件などを描いている。その内容は、誰にでも起こってしまうかもしれない日常と隣り合わせの体験も多く、読みながらぞっとしたり驚きや怒りを覚えたりと、心に響く作品が多い。

今回お届けするのは、その中でエェコさんのママ友が「放置子」に遭遇した実際の体験がベースになった作品だ。ウォーカープラスでは、「娘の友だちは放置子?」を、エェコさんのインタビューとともにご紹介。作品の背景や見どころ、解説などを、連載として全12回でお届けする。

今回は、家にぱったりと来なくなった娘の友人・キミちゃんに関して夫と話すうちに、「キミちゃんは放置子で、ネグレクトをされているのでは?」という気づきを得るチヨちゃんママのお話。普段明るいキミちゃんに“虐待”の可能性があるなんて…。チヨちゃんママは悩みを深めていく。

■はじめて知った「放置子」

――チヨちゃんママは、キミちゃんが「放置子」である可能性を夫から示唆され、キミちゃんを取り巻く状況についての考察をだんだん深めていきます。ぱっと見でわからない「虐待」に気づいた瞬間の動揺は、さぞかし大きかったことと思います。また、周囲がなかなか虐待に気づくことが難しい場合も世の中には多いのかもしれません。ここでネグレクト、キミちゃんが放置子ではないかと気づけたのは大きかったと思うのですが、いかがでしょうか。

エェコさん:気がついたことはとても大きかったと思います。学校も状況を把握していたようですが、対応を決めかねていたので、チヨちゃんママやパパが気がついたのは、後々の出来事に大きく影響したと思います。

――チヨちゃんママが調べていくなかで「児童相談所」への通報の声を見て、「通報されて悲しかったママの気持ちもわかる、でも通報したご近所の人の気持ちもわかる…」と悩むようすが描かれていますが、これには読んでいたこちら側も共感してしまいました。このあたりはいかがでしょうか。

エェコさん:私も当事者になったら悩んでしまうと思います。もし違っていたら一生懸命育児をしているご両親を傷つけてしまうことになりますし、そのときのご両親のショックは計り知れないものがあると思います。

でももし本当に放置子だったら…という葛藤は当然ありますよね。もし児童相談所への連絡に迷いがあるなら、まずは「こうい状況の子がいる」と学校の先生などに情報を共有するのが大事かなと思います。自分ひとりでなんとかしようとするのではなく、周りの人と情報を共有することが支援への第一歩かなと思っています。

“放置子”の可能性に気づいたチヨちゃんママは、公的機関に相談や通報をするべきなのか、そしてキミちゃんの現在の状況についてどう理解するべきなのか、悩みが尽きない。チヨちゃんママはいったいどんな選択をしていくのか――次回、キミちゃんの現在の状況についての話を待ちたい。

取材協力:エェコ(@nakiri_aik)

~「児童虐待」に関する相談窓口~

児童相談所虐待対応ダイヤル「189」

虐待かもと思ったときなどに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号です。「児童相談所虐待対応ダイヤル「189」」にかけるとお近くの児童相談所につながります。通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は守られます。

(こども家庭庁ホームページ「児童相談所虐待対応ダイヤル『189』について」より抜粋)