結婚前を上回る年収であると回答した人は「3割」程度!世帯年収がいくらなら裕福に暮らせる?

AI要約

女性の社会進出が進み、共働き世帯が増加している中、世帯収入の増加が必ずしも生活の余裕に繋がらない現状について解説。

内閣府の男女共同参画局の調査結果から、結婚前後での収入の考え方の変化や理想と現実の違いについて紹介。

夫婦共働き世帯の平均収入や年収換算のデータを元に、何らかの余裕を持って暮らすために必要な収入について言及。

結婚前を上回る年収であると回答した人は「3割」程度!世帯年収がいくらなら裕福に暮らせる?

女性の社会進出が進んだことで、夫婦ともに働きに出る「共働き」の世帯が増加傾向にあります。しかし、共働きで世帯収入が増えていてもあまり生活に余裕のない方もいるようです。

そこで今回は、夫婦共働き世帯の平均世帯年収や生活費などから世帯年収でいくらあれば余裕を持って暮らせるのかを解説します。既婚者における結婚前後の収入の考え方の違いもご紹介しているため、参考にしてください。

令和3年度に内閣府の男女共同参画局では、既婚者における収入についての結婚前の理想と結婚後の実態に関して調査を行いました。

その結果、結婚前の理想としては自分自身に対して、男女問わず結婚後も「結婚前と同様の収入」を求めている方の割合が多い傾向にあるようです。しかし、結婚後の実際の収入は「結婚前と同様の収入」である割合が依然多いものの「結婚前を下回っても家庭のために時間をある程度使えるぐらいの収入」と回答する割合が増えています。

結婚前後でベースは結婚前と同様の収入を求めていますが、結婚後は収入よりも家族との時間をより重要視する、もしくは結果的にそうなった方が増えていることが分かります。

令和3年(2021年)の家計調査によると、夫婦共働き世帯(夫が世帯主)の1ヶ月あたりの平均収入は表1の通りです。

表1

※総務省統計局 e-Stat 「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2021年」を基に筆者作成

1ヶ月あたりの世帯収入から単純に年収換算すると、710万円~820万円程度の世帯年収があることになります。子どもありとなしの場合を比べると、子どもなしの世帯の方が収入は少ない傾向にあるようです。

また、夫のみが働く世帯の収入は月に48万706円となっており、平均年収は580万円程度となっています。共働き世帯の夫の収入と差はありませんが、妻の収入分がない分130万円~240万円程度の少ない世帯収入となっています。