豪CBA、6月期通期キャッシュ利益は3%減 高金利の影響を警告

AI要約

オーストラリア・コモンウェルス銀行の税引き後キャッシュ純利益は前年比3%減少し、98億4000万豪ドルになった。

高金利が経済に影響を及ぼし、家計所得を圧迫しているとの警告が出された。また、生産性、住宅価格、世界的な不確実性に対する下方リスクが続いていると指摘された。

多くのオーストラリア国民が生活費の圧迫や家計の実質可処分所得の減少に悩まされており、ローン滞納が増加していると報告された。

Sameer Manekar

[14日 ロイター] - 豪銀最大手オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)が14日発表した6月期通期決算は、税引き後キャッシュ純利益が過去最高だった前年から約3%減少し、98億4000万豪ドル(65億2000万ドル)となった。LSEG予想の96億8000万豪ドルは上回った。

一方、高金利が経済に影響を与え、家計所得を圧迫していると警告。マット・カミン最高経営責任者(CEO)は年次決算報告書で「オーストラリアは依然として好位置にあるが、生産性、住宅価格、世界的な不確実性を巡る下振れリスクは続いている」と指摘した。

同行は「多くのオーストラリア国民は生活費の圧迫と家計の実質可処分所得の減少に引き続き悩まされている」と指摘。ローン滞納が増加していると報告した。

純利ざやは8ベーシスポイント低下し1.99%だった。

同行は1株当たり2.50豪ドル(前年は2.40豪ドル)の最終配当を発表した。