ペルチェベストの仕組みを解説、押さえておきたい基本の3点

AI要約

ペルチェベストは日本の夏の暑さ対策に効果的な冷却ウェアで、使用方法と効果を詳しく解説。

ワークマンのウィンドコアアイスペルチェベストは、バッテリーで動く冷却装置を搭載し、暑い日でも涼しさをキープ。

ただし、ペルチェベストだけでなく、適切な熱中症対策も必要とされる。

ペルチェベストの仕組みを解説、押さえておきたい基本の3点

 年々厳しさを増す、日本の夏の暑さ。街ではネッククーラーやハンディ扇風機など、様々な暑さ対策グッズを手にした人を見かけます。そんな中、「冷房服」とも呼ばれるペルチェベストは、猛暑対策の最終兵器になるのでしょうか。その仕組みと効果的な使い方を徹底的にご紹介します。

 ペルチェベストの「ペルチェ」とは、ペルチェ素子のこと。ペルチェ素子に電気を流すことで、冷却や加熱ができる仕組みで、これを用いたウェアは「冷暖房服」とも呼ばれています。

 今回は機能性の高さと手頃な価格で人気のワークマンのペルチェベストを例に、その全貌をご紹介します。ワークマンのペルチェベストには「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO」(1万9800円)と、「ウィンドコアアイスペルチェベスト」(1万7800円)の2種類があり、前者は冷却と温熱が可能。今回ご紹介する後者は、冷却のみの仕様となっています。

 「ウィンドコアアイスペルチェベスト」は、3つのパーツから構成されています。

・ペルチェデバイス

・ベスト

・バッテリー

 使い方は以下の通り。事前に付属のUSBケーブルで充電しておいたバッテリーと、ペルチェデバイスをベストに装着してから、着用します。

 バッテリーの電源を入れたあと、スイッチコントローラーで電源を入れると、すぐに冷却が始まります。

 スイッチコントローラーでは、電源のオンオフと、強・弱・ゆらぎの3段階の調節ができます。ゆらぎは、40秒冷却した後に15秒冷却が休止する機能。バッテリー満充電状態での連続稼働時間は強が5時間、弱が8時間、ゆらぎが6時間です。

 最高気温が35度を超えた8月の東京で、街を歩くときと、自転車に乗るときに「ウィンドコアアイスペルチェベスト」を着用してみました。

 スイッチを入れてすぐに、ペルチェデバイスが冷たくなります。ペルチェデバイスが触れている背中上部は、明らかに冷たさを感じます。そして、バッテリーが続く限り、その冷たい感覚が続きます。暑い屋外から冷房が効いた部屋に入ったときのように、体全体が涼しさを感じることはありませんが、体の一部でずっと冷たさを感じられるということは、「暑さ」というストレスを低減させるので、想像していたよりも快適でした。

 ただ、気を付けておきたいのが、ペルチェベストを着用するだけでは熱中症を予防することはできないということ。熱中症にならないためには、涼しい場所で体を休ませたり、水分や塩分を補給したりと、適切な対応が必須となります。