アメリカ人「すごくクール」 母国に買って帰りたくなるほど日本で夢中になったものとは

AI要約

アメリカから訪れた5人組の大学生が日本の伝統文化に興奮しつつも、着物の減少に驚きを感じる。

着物市場の衰退や価格の高騰などが背景にあり、若者にも着物離れが進んでいる。

外国人観光客にも着物の魅力を伝え、一着でも手に入れてほしいという思いがある。

アメリカ人「すごくクール」 母国に買って帰りたくなるほど日本で夢中になったものとは

 伝統的な日本文化を楽しみにやってくる外国人観光客は、少なくありません。大学の卒業旅行で日本を訪れているアメリカ人大学生5人組は、「とてもエキサイティング!」と訪日を喜ぶ一方、「残念」だと感じることもありました。いったいどのようなことだったのでしょうか。

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 アメリカからやってきたジェイコブさん。小学校から15年来の幼なじみだという気の合う旧友と一緒に、初めて日本を訪れています。滞在予定期間は14日で、東京、大阪、京都をめぐるそうです。

「みんなそれぞれ旅行が好きだから、ヨーロッパには行ったことがあったんだけど、アジアには誰も行ったことがなかった。だから、『行ってみようか』ということになったんだ。初めてアジアに来て、とてもエキサイティングだよ!」

 初めて足を踏み入れる土地に、5人とも興奮を隠せない様子。欧米と比較すると、アジア各国はとてもユニークな文化に見えるようです。なかでも、ジェイコブさんには日本のイメージから切っても切り離せないものがありました。

「日本といえば着物で、すごくクールだと思う。買うには少し高価だと聞いたんだけど、ぜひ買って帰りたい。でも、Googleで調べたけど着物屋さんが全然見つからなくて……。最近、着物はあまり売っていないの?」

 着物市場は1980年代をピークに、減少の一途をたどっています。着用機会の減少や価格の高さ、若年層の着物離れなども影響し、現在、全国の呉服店は1万軒を割っています。

「あんなにかっこいいんだからもっと着ればいいのに! 残念! 僕は買って帰りたいし、もしそれが叶わなくても、着物での写真は絶対に撮りたい」

 着物への熱い思いを語ったジェイコブさん。着物は日本の代表的な伝統文化で、それを楽しむ外国人観光客の姿を目にする機会も増えてきました。日本に滞在する間にぜひ、着物に触れて、お気に入りの一着を見つけてほしいですね。