「この人かも!?」婚活中に1000人の男性と出会った私が考える、自分の直感は信じていいのか

AI要約

アラフォーで独身だった女性が婚活を始め、運命の相手に出会うまでの5年間の経験を綴ったエッセイの紹介。

直感力や第一印象についての考察を交えながら、運命の人に出会った瞬間や結婚への道のりを述べる。

自己の直感を信じ、行動することの重要性や素晴らしい人生を歩むためのヒントについて探る。

「この人かも!?」婚活中に1000人の男性と出会った私が考える、自分の直感は信じていいのか

仕事に没頭するうちにアラフォーとなり、気づくと独身の女友達は激減。そこで一念発起し、35歳から婚活を始め、対面で約1000人の男性と話したというライターのかわむらあみりさん。現在は、13歳年下の夫と小学生の娘と暮らしていますが、婚活を始めて1年、2年、3年……パートナー探しはなかなかうまくいかず、友人の紹介、合コン、ネット婚活、パーティー、結婚相談所とあらゆる手段を経験することになり、婚活を始めてから5年目にようやく結婚。そんな経験と、出会いゼロの状態から縁を引き寄せる術をエッセイ『どうしても、結婚したかった。1000人の男性と出会った私の婚活ラプソディー』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)に綴っています。今回は、出会いの場で「この人が運命の人だ!」「この人と結婚するかも!」などと瞬時に感じる直感について、本書より抜粋してお伝えします。

運命の人に出会った瞬間、「この人だ!」と、誰もがわかるといいですよね。例えば、芸能人の方で直感を働かせた有名なエピソードとしては、元プロレスラーで仲睦まじい夫婦として知られる佐々木健介・北斗晶夫妻は、現役時代に初めて挨拶をした時、健介さんは北斗さんを見て「俺の嫁さんになる人だ」と瞬時に思ったそうです。また、永遠のアイドル・松田聖子さんは、年下の歯科医の男性に出会って「ビビビッときた」と印象的なコメントをした再婚が当時注目されました。

こういったアスリートや、芸能活動や創作活動をする方などは、日頃の努力は勿論のこと、瞬発力やインスピレーションが必要とされるような“運”によって左右される世界にいる方は、特に直感力が鋭い方が多いように感じます。

とはいっても、日頃から直感を働かせるのも難しいように思いますし、直感で決めたことが必ずしもうまくいくかといえば、それもわからないものです。

正解は本人にしかわからないですが、直感に従い行動することは、つまりは自分を信じて行動できるということ。その結果も含めて、「誰かに何かを言われたからこうなった」と他人のせいにすることなく、その後さらにより良い人生を歩むために、納得しながら前向きになれるということでもあります。

普段から直感が鋭い方はいいとして、そうではない場合でも、私たちが普通に暮らしている中で、ちょっとした直感が働くことはよくあるものです。例えば、今度の休日に外出しようとスケジュール帳に記していて、いざその当日になってみて「やっぱり今日は家でゆっくり休んだほうがいいかも」と予定を変更すると、行こうと思っていた場所で事故があったなど。

または友人から紹介された人が一見優しそうだけれども「なぜかあまり私とは合わない気がする」と距離を置いていたら、後からその人はタチの悪い人物だったと判明するなど、漠然とした感覚だけれども、自分の中の“何か”が危険を察知して不運から回避させてくれることがあります。

婚活でいえば、私の場合、夫と出会うことになったのは体験型婚活でもある料理合コン「たこ焼きパーティー」の場。開催場所が普段の婚活パーティーでは行かない場所であり、さらには自分自身の行動圏内からも外れていたため土地勘のない街で、お見合いと比べると結婚への真剣度が低い印象もあった“たこパ”というシチュエーション。さらに当日の天気は雨で、正直なところ、家を出る前に「行くのどうしようかな……」と思った記憶があります。

ですが、ガチ婚活に疲れていて、ちょっと息抜きしたいものの万が一の出会いの可能性を考えたこと。出会いがないとしても、大阪人の私はちょくちょくたこ焼きが食べたくなるので、純粋に「たこ焼き食べたいなあ」と思ったこと。テンションは上がらないけれど、何となく「行った方がいい気がする」と感じたので、出かけました。

すると予想外の出会いがあり、さらには夫に出会った時に結婚するとはまったく思いませんでしたが、2人で仲良くしている映像が突然空中に視えるという、まるで霊能者の方のような不思議体験をして、「何だかわからないけど“何か”あるのかも?」と。

その感覚は、正しかったのです。

もしも運命の相手と出会ったら、すぐに直感でわかればみんな苦労しませんが、それでも本能的に「この人とは合わないな」とか、「話していて居心地いいな」とか、単純に好みといったことだけではない直感的な部分の好き嫌いがわかることはありますよね。その直感は大体当たっていることも多く、いわゆる第一印象というものは後でくつがえることはあまりないように思います。たまに最初の印象から変わる人もいるにはいますが、そんなに多くはありません。

そんな自分の中の直感力を磨いていたら、きっと“何か”を感じる人に出会うはず。その人は、運命の人の可能性があるので、自分の中のいつもと違う感覚を見逃さないでくださいね。