【大学受験2024】一般選抜の英語外部検定「英検」9割超え

AI要約

2024年の大学入試で受験生が英語の外部検定を利用する傾向を調査した結果、「英検」が91.6%と圧倒的な支持を受けていることが分かった。

海外団体の検定は1%にも満たず、国産の検定が主流であることが示されている。

地域ごとに外検の利用者数には大きな差があり、特に東京の大学での利用は他地域と比べて突出している。

【大学受験2024】一般選抜の英語外部検定「英検」9割超え

 旺文社教育情報センターは2024年8月5日、「大学入試で受験生は英語の外部検定、何使う?<2024年一般選抜>」と題した入試分析をWebサイトに掲載した。大学一般選抜で受験生が利用した英語の外部検定は2024年度も「英検」が9割を超え、例年と同様の状況となった。

 「大学入試で受験生は英語の外部検定、何使う?<2024年一般選抜>」は、旺文社が2024年度一般選抜で英語の外部検定(外検)を利用した大学を対象に、実際の受験生の利用状況を調査し、結果をまとめたもの。調査期間は2024年4月~5月。対象は、2024年度一般選抜(共通テスト利用含む)で英語の外部検定入試を実施した国公私立282大学(専門職大学は除く)。このうち、171大学(回答率60.6%)から回答を得た。

 調査結果によると、受験生が利用した外部検定は「英検」が91.6%となり、2位以下に大きな差をつけた。2位以下は、「TEAP」5.6%、「GTEC」1.7%、「IELTS」0.7%、「TOEFL」0.1%、「ケンブリッジ」0.1%、「TOEIC」0.1%。

 旺文社教育情報センターによると、「英検」の利用率の高さは例年と変わらず、2024年度は前年度(2023年度)よりさらに1.6ポイントアップした。エリアや国公私立、大学の難易度を問わず、各大学で非常に高い割合を占めている。2番手は同じく国産の外部検定「TEAP」と「GTEC」が続くが、利用者はわずか数パーセント。海外団体の外部検定は1%にも満たない状況となっている。

 調査を始めて5年、旺文社教育情報センターは「東京の大学の外検利用者数の偏り」がやや気になると指摘。公表している各大学の調査結果はすべて割合で表示しているが、もとのアンケート回答は人数で集計しており、人数で見ると地域によってかなり差があるという。

 特に、私立大の外検利用者数で顕著にその傾向が出ており、東京の大規模私立大では1万人以上~数万人。東京の大~中規模私立大および各地域の拠点私立大で数千人、人口の多い県の私立大では数百人、地方の私立大では0人~数十人だという。