「スター・ウォーズ」のデイジー・リドリーが公表したバセドウ病の症状とは? 検査・治療法も解説

AI要約

デイジー・リドリーがバセドウ病であることを公表。バセドウ病は身体的・精神的症状を引き起こす疾患。

バセドウ病の症状には動悸、体重減少、手の震えなどの身体症状と、イライラ感、不眠などの精神症状が現れる。

バセドウ病の治療法やリスクについて、早期発見・治療が重要。心不全や骨粗しょう症につながる可能性も。

「スター・ウォーズ」のデイジー・リドリーが公表したバセドウ病の症状とは? 検査・治療法も解説

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で主演のレイ役を務めたデイジー・リドリー(32)が、バセドウ病であることを公表しました。

バセドウ病は、発症すると身体的症状として動悸、体重減少、手の震え、発汗など、また精神的症状として、イライラ、落ち着きの無さなどの症状が現れます。また、心不全や骨粗しょう症に繋がるリスクが高い疾患ですので、早期発見、早期治療が重要です。

ここでは、バセドウ病について、症状、検査・診断、治療法について、医師の武井智昭先生に解説してもらいました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

編集部:

バセドウ病とはどのような症状ですか?

武井先生:

バセドウ病を発症すると甲状腺ホルモン(全身の臓器に作用して新陳代謝を促進する)と、カテコールアミン(交感神経の働きを活性化する)の分泌が過剰になります。

この結果身体症状(動悸、体重減少、手の震え、過剰な発汗、下痢など)と精神症状(イライラ感、不眠、落ち着きの無さ、疲労感など)が現れます。

編集部:

バセドウ病の症状は、どのようなものですか?

武井先生:

バセドウ病の症状は、甲状腺ホルモン、カテコールアミンの過剰分泌によるものです。甲状腺ホルモンは全身の臓器に作用し新陳代謝を促進し、カテコールアミンは交感神経を活性化する働きがあります。

この結果、身体症状として、動悸、体重減少、筋力低下、手の震え、暑がり、過剰な発汗、軟便、下痢、女性で生理が止まるといった症状が現れます。精神的症状としては、イライラ感、不眠、落ち着きの無さ、疲労感などが見られます。

また、喉ぼとけのすぐ下にある甲状腺が過度に刺激されるため、大きく腫れることによって、喉の違和感が生じます。

バセドウ病の典型的な症状として知られる眼球突出は、目を動かす筋肉や脂肪の炎症による腫れが原因で起こります。

眼球突出が悪化することで、まぶたや結膜の充血、目の動きの異常、ドライアイなどが発生します。また男性によく見られる症状として周期性四肢麻痺があり、炭水化物の多い食事をした後や運動後に手足が突然動かなくなる発作が起こります。

バセドウ病の適切な治療が無い状態が継続すると、心臓への過度な負担により不整脈や心不全の発症、骨の代謝が活発になることに起因する骨折などのリスクが高まります。早期の適切な治療が大切です。