「へそのゴマ」はとってもいい!医師が教える正しいおへその掃除方法
へそのごまの正体や掃除の頻度について説明。
おへその適切な掃除方法や注意点について述べられている。
乾燥が気になる場合は、掃除後に保湿をすることが大切というアドバイス。
いつの間にかおへそに溜まってしまう「へそのごま」。汗や皮脂など、さまざまな汚れが固まってできるへそのごまだけど、掃除はどれくらいの頻度でするべきなのだろう? 今回は正しいおへそ掃除法について、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子先生に、お話を伺った。
日ごろ、なんとなく掃除をしている「へそのごま」。そもそもへそのごまの正体は?
「へそのごまは、垢や皮脂が混ざってできたもの。まれにホコリなどの外からの汚れが混ざっている人もいますが、基本的には古い角層や皮脂などの汚れです。へそは立体的な構造をしているので内部が掃除しにくく、汚れが溜まりやすいところ。しっかりとケアしていない人は、へそのごまが米粒よりも大きい塊になってしまっていることもまれにあります」
「おへそは毎日ゴシゴシ洗う必要はありません。しかし、適度に洗わないとニオイの原因になるので、しっかりケアはすべきでしょう。基本的にはおへそから感染症を起こす可能性は低いですが、常に清潔にすることを心がけましょう」
おへそが赤く腫れるなど、異変を感じたら皮膚科に行こう。
「基本的にはお風呂に入ったときに石鹸をよく泡立て、指で優しく撫でて洗う程度で問題ありません。しかし、これまでケアを怠ってきた人は、それだけでは汚れが落ちないかもしれません。また、人によっておへその構造に違いがあり、皮下脂肪の量によってもへその深さが違います。若くて脂肪が多い人はおへそが深く、しっかり洗っているつもりでも、汚れが溜まっている可能性もあります」
角層のターンオーバーが2週間なので、2~3週間に一度は綿棒で掃除をするといいと慶田先生は話す。
「乾いた状態でおへその掃除をすると皮膚を傷つけてしまう可能性があります。ですから、まずはおへそにオリーブオイルやスクワラン、ホホバオイルなどのキャリアオイルもしくはワセリンなどを塗って、数分放置してへそのごまを柔らかくします。垢が柔らかくなったら、綿棒でやさしくかき出すように掃除をしましょう。このとき、あまり強く擦るのはNG。お風呂上がりに行うとそもそもへそのごまが柔らかくなっているので、よりおすすめです。なお、特別なことをしなくてもへそのごまが溜まらない人は行う必要がありません」
おへそを清潔に保つことは大切。とはいえ完璧にキレイにしようとせず、適度のケアを行って。乾燥が気になる人は、おへその掃除をしたあとに保湿をしてあげよう。