富士山&箱根外輪山の絶景スポット! 「富士見ヶ丘公園・箱根芦ノ湖展望公園」 3時間ハイキングレポ

AI要約

富士見ヶ丘公園は箱根外輪山中腹に位置し、富士山と御殿場の街並みを楽しめる芝生の景勝地。

箱根外輪山のコースは長尾峠から黒岳のピークを結ぶ登山道で、ビギナーにもおすすめ。

長尾峠駐車場からのアクセスや、富士見ヶ丘公園、箱根芦ノ湖展望公園を経て黒岳山頂へのアクティビティを楽しめる。

富士山&箱根外輪山の絶景スポット! 「富士見ヶ丘公園・箱根芦ノ湖展望公園」 3時間ハイキングレポ

 富士見ヶ丘公園(ふじみがおかこうえん)は、静岡県御殿場市にある公園で、箱根外輪山(はこねがいりんざん)の登山道の中腹に設けられた芝生の景勝地だ。並行して走る「箱根スカイライン」の駐車場からも近く、裾野まで見通せる富士山と御殿場の街並みが楽しめる。

 今回紹介する箱根外輪山のコースは、「かながわの景勝50選」の1つ、長尾峠(ながおとうげ)から黒岳(くろだけ・標高1,018m)のピークを結ぶ。

 駐車場から3時間程度でピストンでき、総じて歩きやすくアップダウンも少ない登山道なので、ビギナーにもおすすめだ。山頂には景色こそないが、道中にある展望のよい公園からの景色を楽しんでほしい。

 なお、富士見ヶ丘公園を目的地とするなら、往復2時間だ。

●長尾峠駐車場へのアクセス 長尾峠は、神奈川県足柄下郡(あしがらしもぐん)箱根町と静岡県御殿場市の間にある標高911mの峠だ。箱根外輪山の稜線上にあり、その外輪山に沿って箱根スカイラインが走っている。

 有料道路である箱根スカイラインの料金所手前から横道に入ると、砂利で整備された長尾峠駐車場があり、広大なスペースが無料開放されている。なお、料金所手前にはトイレとともに数台の駐車場があるが、登山利用の際は砂利の駐車場のほうを利用しよう。

 長尾峠駐車場へは、東名高速・御殿場IC下車後、県道401号を通り箱根・小田原方面へ。「富士八景の湯」という温泉が目印の「深沢東」交差点を右折、木々に覆われたカーブの多い山道に入ったら、あとは目的地まで道なりだ。高速を降りてからおよそ11km、20分ほどで到着する。

●長尾峠駐車場から富士見ヶ丘公園 「かながわの景勝50選」や、御殿場市が誇る「御殿場市富士見十二景」に選出されている長尾峠。スタート地点からさっそく、豪快な富士山の姿を拝むことができ、この先の展望にも期待が膨らむ。

 長尾峠駐車場から5分ほどの登りを終えると、なだらかな1本道にぶつかる。北側に向かうと金時山方面だが、今回は南側の芦ノ湖方面に向う。最初の分岐さえ間違えなければ、あとはほぼ1本道なので、迷う心配は少ない。

 ちなみに、長尾峠から富士見ヶ丘公園までの標高差は100m程度だが、道中は登り下りを繰り返すので油断は禁物だ。登山道は左右を背の高い笹に覆われているため景色はない。足元に気を配りながら進もう。

 登山開始から50分から1時間ほどで、富士見ヶ丘公園に着く。標識が1本立つのみの芝生の広場だが、その絶景はすばらしく、目的地としてもいいくらいの感動を得られるはずだ。

●富士見ヶ丘公園から箱根芦ノ湖展望公園を経て、黒岳山頂へ! 富士見ヶ丘公園では、富士山のほか、金時山へ続く稜線と山々を眺められ、眼下には御殿場の街並みも広がる。ただ残念ながら、この公園からは芦ノ湖や、箱根の山々は見られない。先の「箱根芦ノ湖展望公園」までお預けだ。

 富士見ヶ丘公園を出ると、また笹のトンネルへと入っていく。木漏れ日の差す笹の中は静かで、並行して走る箱根スカイラインの車やバイクの音も届かないのが不思議だ。

 30分ほど森の中を進むと、再び開けた明るい場所に出る。「箱根芦ノ湖展望公園」だ。この公園はその名のとおり、芦ノ湖と箱根の山々が一望できるスポットで、箱根スカイラインを走るドライバーの休憩スポットとしても人気があり、ベンチとイスも設置されている。この公園から再び樹林帯の中へ入り、10分程度で黒岳山頂に到着するが、山頂は景観がないので、公園で景色を堪能するのがおすすめだ。