【雑草対策のヒントに】グランドカバープランツ《地植え要注意3選》&《管理が比較的楽ちんな2選》

AI要約

季節の陽射しと雑草対策について。グランドカバー植物を活用する際に注意すべき3つの植物と、管理しやすい2つの植物を紹介。

雑草対策にグランドカバーを考える際には、育てる植物によって管理の手間が大きく異なる。

繁殖力が強すぎるワイヤープランツ、アイビー、ヒメイワダレソウなどは注意が必要。改良品種のクラピアを選ぶことも良い。

【雑草対策のヒントに】グランドカバープランツ《地植え要注意3選》&《管理が比較的楽ちんな2選》

陽射しがさんさんと降り注ぐ季節。お庭で育てている植物だけではなく、いつしか雑草も伸び放題という事態になりがちです。

キレイなお庭を保つためには草むしりが必須ですが、できればラクに済ませたいと思ってしまうのが本音。地面を覆ってくれる「グランドカバー」で雑草対策を検討する人もいるでしょう。

でも、深く考えずに繁殖力が強いグランドカバー向けの植物を植えてしまうのはちょっと待って! どんどん育ってその管理に追われ「普通に草取りをしていたほうがよかったのでは……」と後悔する羽目になるかもしれません。

もちろん、グランドカバー向けの植物の中には、成長が比較的ゆっくりで、あまり手間がかからずに雑草対策に一役買ってくれるものもあります。

そこで今回は、グランドカバー向けの中でも、繁殖力が強すぎて手に負えなくなりがちな植物3選と、管理しやすくてオススメな植物2選を、参考価格とともにご紹介します。

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まずは、安易にグランドカバーとして植えてしまうのは要注意! という植物を3つご紹介しましょう。

●一見かぼそい茎なのに「どんどん伸びる」ワイヤープランツ

その名前の通り、ワイヤーのような細い枝に小さくて丸い葉っぱがたくさんつくワイヤープランツ。スタイリッシュな雰囲気の中にかわいらしさもある、人気の植物です。

つるのような細い茎は匍匐性で、地面を這うようにどんどん伸びていきます。生育旺盛で、ほとんど手間がかかりません。

育てやすいならありがたい、と思うかもしれませんがちょっと待って! 一見華奢に見えるワイヤープランツの茎や根は想像以上に丈夫です。伸びすぎてから切ったり抜いたりするのは結構な重労働。

オシャレなグリーンをイメージしてほったらかしにしていたら、庭一面どころか壁にも這ってしまっている、なんてことも。

それでも育てたい場合には、こまめな切り戻しなどの管理をしっかり行いましょう。

※参考価格:200~750円前後(3号ポット苗)

●美しい葉形や色でおなじみ「定番観葉植物」アイビー(ヘデラ)

つやつやとしたグリーンだけでなく、斑入り品種もバラエティに富んでいるヘデラ(アイビー)は、寄せ植えにも重宝する定番観葉植物。

日陰でも育ちやすく、ハンギングバスケットでインテリアグリーンとしても楽しめます。

そんなヘデラは、生命力が強く、とてもよく伸びる植物です。

グランドカバーとして地植えすると、茎からも根を出し、切っても切っても茎からどんどん再生するという驚きの繁殖力を持ちます。

また「壁面に這わせたらきっと素敵だわ……」などと安易に考えない方が良いかもしれません。育ちすぎたつるをはがしたら、「気根」という吸盤のような付着根の痕が残ってしまうのです。

※参考価格:250~800円前後(3号ポット苗)

●可愛さと「圧倒的な生命力」が特徴のヒメイワダレソウ(リッピア)

繁殖力が芝生よりもかなり強いヒメイワダレソウ(リッピア)。圧倒的な生命力で、グランドカバーとして他の雑草の成長を妨げるだけでなく、かわいらしい花まで咲かせてくれます。

多少の踏みつけにも強く、健気に地面を這うようにしながら容赦なく育ち、こぼれ種からも発芽します。陽射しや高温にも負けません。

過酷な環境でも負けないタフさを発揮して伸びて行く姿は、さながらグランドカバー界のじゃじゃ馬娘。かわいらしさから放任し、ひとたび奔放に育ってしまうとガーデナーさんがコントロールするのは難しいでしょう。

それでも育ててみたい方は、ヒメイワダレソウの改良品種「クラピア」もおすすめ。繁殖力を抑え、生育範囲をコントロールしやすいので検討してみても良いでしょう。

※ヒメイワダレソウは環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されています。

※参考価格:130~650円前後(3号ポット苗)