子どもの「留守番」 親が知っておきたい、家の中の“6つのキケン”とは

AI要約

子どもが留守番をする際の心構えや安全確認についてアドバイスをする記事です。

子どもの思いがけない行動や火気の注意、カギの管理など、留守番中のリスクについて具体的に解説しています。

親子で家の中の安全確認を行い、子どもが事故やトラブルを起こさないようにするためのポイントを提示しています。

子どもの「留守番」 親が知っておきたい、家の中の“6つのキケン”とは

 夏休みに子どもに留守番をさせる、留守番の練習を考えている家庭も多いかもしれません。留守番に関する疑問や不安を、セコムIS研究所主務研究員の舟生岳夫さんに聞きました。子育て情報誌「AERA with Kids2024年夏号」(朝日新聞出版)からお届けします。

■子どもが「今できること」を把握しておきましょう

――子どもだけで過ごす「留守番」について、まずどんな心がけが必要ですか?

 子どもは思いがけないことをするもの。目の前にあるものがケガや事故の原因にならないか、大人が想像することが大切です。この子はなにが好きで、どういうことをしそうか、子どもの性格や普段の行動を思い浮かべながら、留守番の様子をシミュレーションしてみてください。

 例えば、好奇心の強さから親の薬を飲んでしまったり、実験気分で洗剤や薬剤を混ぜてしまったり。また、アクションをまねて棒を振り回し、ガラスなどを割って手を切るという可能性も考えられます。

 また、「何年生になったから〇時間はお留守番できるはず」という思い込みも要注意。子どもができることは一人ひとり異なります。これは、カギの管理も同様です。カギを振り回したり落としたりして、キーホルダーやカギのタイプから家が特定され、忍び込まれたという事件が何例もあります。

さっそく、次を参照に、わが家の安全確認を行ってみましょう。

■親子でチェック! 家の中の安全確認

 子どもだけで過ごす家の中には、いたる所にトラブルの種が……。一つひとつ、子どもと確認することが大切です。

「『○年生だから大丈夫』という思い込み」

高学年でも決めたルールが守れなかったり、不安が強かったりする子どもも。年齢で区切るのは危険。

「火気」

コンロやライター、アロマキャンドルなど火を使うもの以外にも、電気ケトルのコードを引っかけたり、電子レンジの誤使用による事故も。

「カギの管理」

知識があれば、キーホルダーやカギの形状から家の目星をつけることも可能。ストラップで洋服やカバンとカギをくくりつけるなど、カギの管理の徹底を。家の窓も、転落や不審者の侵入を防ぐため、子どもだけのときは開けないよう教えましょう。