奈良・上牧町職員らが「大阪大空襲」テーマに朗読劇を9、10日に上演

AI要約

奈良県上牧町は、第一次大阪大空襲を描いた朗読劇を開催する。

朗読劇では、戦争の悲惨さや命と平和の尊さを伝える。

舞台では、戦争で家族を失った女性たちの友情や支え合いが描かれる。

奈良・上牧町職員らが「大阪大空襲」テーマに朗読劇を9、10日に上演

戦争の悲惨さや命と平和の尊さを知ってもらうため、奈良県上牧町は9日と10日、昭和20年3月の第一次大阪大空襲を描いた朗読劇「帳(とばり)の下りない夜-大阪大空襲」を、上牧町文化センターペガサスホールで開催する。

同町は令和4年から毎年この時期に職員が「戦争」をテーマにした朗読劇を開催している。今回は、昭和20年3月13日深夜から同14日未明にかけて大阪にB29100機が飛来し、多くの市民が犠牲となった大阪大空襲について描く。戦争で家族5人を失った女性とその隣人女性との友情や支え合いを軸に、大切な人を失った悲しみや辛さを描き、それでも立ち上がって力強く生き抜く-という内容だ。

総務部の高木真之理事(58)が、ピースおおさか(大阪国際平和センター)の協力を得て、戦争体験証言の映像や資料を参考に脚本を書き下ろした。職員だけではなく、町立上牧小学校の児童2人が子役として舞台に上がる。高木さんは「戦争の悲惨さを語り伝えることが、現代の私たちにできること。多くの人たちに見てもらいたい」と話している。

上演は9日は午後2時から、10日は午前11時から約50分間。入場無料。全席自由(定員932人)。手話通訳あり。ホール前ロビーでは、戦時下の市民の暮らしや大阪大空襲の様子を描いた写真パネル展も15日まで開催している(5日と13日休館。午前9時~午後5時、15日は正午まで)。