出会った男性は1000人…35歳から婚活を始めた私がパートナー探しをしながら気づいたこと

AI要約

35歳で婚活を始めたライターかわむらあみりさんの経験を通して、結婚への思いや出会いの重要性について描かれたエッセイの抜粋。

エンタメに癒やされ、結婚について真剣に考えることがなかったかわむらあみりさんが、35歳で周りの結婚者に気づき、婚活を始める決意をする。

様々な手段で約1000人の男性と関わり、5年目に13歳年下の夫と結婚。結婚、家族、仕事のバランスを楽しむ日々を過ごす。

出会った男性は1000人…35歳から婚活を始めた私がパートナー探しをしながら気づいたこと

仕事に没頭するうちにアラフォーとなり、結婚していく女友達が増えていき、気づくと独身の女友達は激減。そこで一念発起し、35歳から婚活を始め、対面で約1000人の男性と話したというライターのかわむらあみりさん。現在は、13歳年下の夫と小学生の娘と暮らしていますが、婚活を始めた当初は、すぐに結婚相手は見つかるのだろうと高を括っていたそう。

婚活を始めて1年、2年、3年……パートナー探しはなかなかうまくいかず、友人の紹介、合コン、ネット婚活、パーティー、結婚相談所とあらゆる手段を経験することに。婚活を始めてから5年目にようやく結婚。そんな自身の経験と、出会いゼロの状態から縁を引き寄せるメソッドをエッセイ『どうしても、結婚したかった。1000人の男性と出会った私の婚活ラプソディー』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)に綴っています。今回は本書より、婚活を始めたきっかけや結婚相手を探しながら感じたことなどを抜粋してお伝えします。

「もう一生独りでいるのかもしれない」

漠然とした不安の波が覆い被さり、ポツンと誰もいない荒野に取り残されているような、言いようのない孤独を感じたあの日。

「何で私だけうまくいかないんだろう」

自分から必死に行動しても、相手の心に響かない時の虚無感といったら……。良い出会いを求めてどれだけ強い気持ちで頑張ろうと思っていても、転んでばかりいれば、その思いが、ポキリと折れてしまうことだってあります。今の時代、結婚は必ずしもしなくてはいけないものではなく、独りでいてもいいし、好きな人を無理に作らなくてもいい、異性ではなく同性を好きになってもいい。いろんな選択肢のある時代ですよね。でも、生き方を選べる時代だからこそ「自分はどうしたいか」という見極めが大事です。

私はもともと結婚願望が強かったわけでもなく、常に恋人がいないとダメなタイプでもなく、むしろ独りで趣味の時間に没頭したり、仕事に励んでいたりすると他のことが目に入らなくなるタイプ。大好きな音楽やドラマや映画やお笑いといったエンターテインメントによって心躍らされ、希望をもらい、明日へのエネルギーとして還元してきたため、好きが高じて今の仕事に就いています。

一人っ子ということもあってか、小さい頃から絵を描いたり、お人形遊びをしたり、独りで遊ぶことは自然なこと。学生時代からは今で言う“推し”をいち早く見つけて“推し活”をしていたこともあり、好きなものを追い求めるパワーは昔も今も変わりません。

そのため、結婚についてあまり真剣に考えてきませんでした。時折好きな人ができて恋愛下手すぎて死ぬほど落ち込むことが多々あっても、好きなアーティストのライブに行って元気をもらえたり、好きなお笑い芸人の番組を観て和んだり、好きなドラマの世界に没入して時間を忘れたり。エンタメが傷ついた心を癒やしてくれたから、恋愛がうまくいかなくても、ましてやその先の結婚についても、それほどじっくりと考えることはありませんでした。

真剣に結婚について考え始めたのは、35歳から。気づいたら、周りは既婚者ばかり。これまで数々の女友達から結婚報告を受け取ってはお祝いしてきたものの、その報告自体も何だか少なくなってきたような。あれ!? 何だか知らない間に、みんな結婚している!うわぁ……(青ざめる)!! 驚愕しました。大げさではなく、本当にビックリしたんです、「私、今まで何してたんだろう?」と!

「いつか」は結婚できると思っているその「いつか」って、いつだろう……?とハッとしたのが、35歳でした。

そこからは一念発起。出会いゼロの状態から縁を引き寄せるには、「自分から縁を掴みにいくしかない 」と考え、どんな出会いの場が自分に合うのかわからなかったので、「だったら全部やってみよう」と奮起しました。願いが叶うのも叶わないのも自分の心次第と気づき、婚活パーティーなどで出会った男性も含めると、大体1000人以上と出会いました。

そのおかげか、婚活を始めてから5年目にやっと出会えた“たった一人の運命の人”である13歳年下の男性が、今の夫です。その後は子宝にも恵まれ、有り難いことに現在は温かい家庭を築くことができました。愛する家族と共に過ごしながら、好きな仕事ができて、心地よく暮らす毎日は、かけがえのないものです。