年齢別1位の80歳サブフォーランナーは「毎日5kmタイムトライアル」

AI要約

片石祐一さんは、80歳で4時間切りを果たし、普段のトレーニングや過去の実績を通じてランナーに多大な影響を与えています。

彼は45歳でマラソンを始め、怪我や病気にも負けずに走り続けており、最年長で全日本マラソンランキング1位に輝くなど驚異的な成績を残しています。

片石さんのトレーニングポイントは5kmを全力で走ることであり、毎日15kmのジョギングに取り組む中で自己ベスト更新を目指して日々努力を重ねています。

年齢別1位の80歳サブフォーランナーは「毎日5kmタイムトライアル」

多くのランナーが目標にしているサブフォー。昨年度の全日本マラソンランキングで最年長サブフォーとなったのは、80歳で4時間切りを果たした北海道の片石祐一さんでした。

月刊ランナーズ9月号では「レースをトレーニングにしている」という片石さんのレースを使った走力アップ法を掲載していますが、ここでは普段のトレーニングについて紹介します。

片石さんが走り出したのは45歳の時。「友人に誘われて青梅マラソンを走ったらハマった」と毎日皇居を4~5周するようになり、47歳のつくばマラソンでは2時間51分の自己ベストをマークしました。その後は故障等で記録が伸びませんでしたが、55歳で定年を迎えて北海道に帰って練習量を増やすと走力が戻り、60~62歳には3年連続でサブスリーで走ったといいます。76歳には全日本マラソンランキングで初の1位に輝きましたが、以後は足首の骨折や半月板損傷、脳梗塞を経験。「医師からはもうマラソンはできないといわれたけど、ウォーキングから始めてまた走り出しました」

昨年の東北みやぎ復興マラソンではそういった出来事から復活して3時間59分39秒をマークし、23年度の全日本マラソンランキング80歳の部で1位となりました。「1位になれてビックリ。とてもうれしかったです」

そんな片石さんのトレーニングのポイントは「5kmを全力近くで走ること」だといいます。現在はほぼ毎日自宅の近くで15kmのジョギングを行っており、その途中5kmを全力近くにペースアップ。「1kmごとにタイムをチェックして走ります。目標は25分。26~27分かかってしまうことも多いけれど、スピードを上げて走ることでフルマラソンへの余裕度が生まれます。また、自分の体調や調子も把握することができます」

今年も目標はサブフォー。「それほど自信はないけれど、昨年より1秒でも速く走りたいと考えています」