粉薬、カプセル、シロップ…薬のカタチによる違いは?個人の症状や体質に合わせた薬の選び方を解説

AI要約

内服薬の形状には散剤、錠剤、シロップ剤、チュアブル錠などがあり、それぞれ特徴が異なる。

散剤は即効性が高いが飲みにくい場合もあり、錠剤やカプセル剤は携帯性や風味が良い。

シロップ剤は子どもや高齢者に適しており、チュアブル錠は噛んで服用するため即効性がある。

粉薬、カプセル、シロップ…薬のカタチによる違いは?個人の症状や体質に合わせた薬の選び方を解説

薬局やドラッグストアで内服薬を買うとき、種類が多すぎてどれを選べばいいか悩んだことはありませんか? 内服薬には散剤、錠剤、シロップ剤など多様な形状があるため、「症状に合っているか」だけでなく、飲みやすさなども考慮して決めるのがおすすめです。薬選びで不安なことがあれば、店舗に勤務している薬の専門家に相談することも検討してみてください。

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◆内服薬の形状にはどんなものがある?

市販の内服薬は、形状によって効きの早さや風味、携帯性などに差があります。服用する目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

〈散剤(粉薬)/顆粒剤〉

散剤は医薬品を粉状にしたもの、顆粒剤は粒状にしたものです。錠剤やカプセルに比べて吸収されやすく、早い効果を得られます。

デメリットは、年齢や体重に合わせて量を調整する手間がかかる場合があることです。また薬特有の風味を感じることもあるため、飲みにくい場合は水に溶かしたり、オブラートで包んだりする必要があります。

薬の風味が気にならず、即効性を重視したい人や、錠剤・カプセル剤を飲み込むのが苦手な人に適した薬です。

〈錠剤/カプセル剤〉

粉薬に添加物を加えて固めたものを「錠剤」、ゼラチンなどで作ったカプセルに散剤や液剤などを詰めたものを「カプセル剤」といいます。

薬の風味が苦手な人や、症状が表れたときにいつでも服用できるよう、バッグやポーチなどに入れて持ち歩きたい人におすすめです。

〈シロップ剤〉

医薬品に糖類や甘味料を加え、飲みやすくしたものです。

他の形状の薬よりも携帯性では劣りますが、苦い薬が苦手な子どもや、散剤や固形の薬をうまく飲み込めない高齢者に適しています。

〈チュアブル錠〉

「chewable(チュアブル:噛める)」の名の通り、口の中で噛み砕いて服用する薬です。

レモン風味やグレープフルーツ風味など、味つけされているものが多く、水なしで服用できます。そのため、錠剤・カプセル剤をうまく飲めない子どもや、必要なときにすぐ服用したい人におすすめです。

なお、チュアブル錠を噛まずに飲み込むと、薬の効果が出るまでに時間がかかってしまう場合があります。しっかり噛んで飲み込むようにしましょう。