旧統一教会の悪あがきどこまで…手当たり次第にアンケート配布し「宗教弾圧」演出 現物入手!
旧統一教会は解散命令に対抗し、アンケートを通じて支持を求めているが、裁判所からの圧力が強まっている。
教団は悪あがきを続けており、信者への誘導的なアプローチを行っているが、審理での材料不足が露呈している。
講演での安倍昭恵さんのハプニングも話題となっており、旧統一教会の影響力が示唆されている。
崖っぷちに追い込まれている旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)が巻き返しに必死のようだ。田中富広会長の手紙などを添えたアンケート用紙を宗教団体にかたっぱしから送付。文科省が東京地裁に請求した教団の解散命令をめぐり、「不当だ」との主張を押し通す材料にする思惑が見え隠れする。往生際の悪さは神がかり的だ。
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旧統一教会は詰んでいる。
解散命令請求に先立つ質問権行使をめぐっては、教団が100以上の項目に回答しなかったとして、東京地裁が3月末に田中会長に対し、過料10万円を科す決定をした。不服とする教団は東京高裁に即時抗告したが、期待通りの展開は望めないだろう。
旧統一教会が常套手段としてきた「念書」も紙くず化。母親(故人)が高額献金した女性が教団に賠償を求めた訴訟では、最高裁が今月中旬、信者だった母親が「教団に賠償を一切求めない」と書いた念書を「公序良俗に反し、無効」と判断した。全国で提起されている返還訴訟の追い風になる。
解散圧力は強まる一方だが、旧統一教会は今もって悪あがき。アンケートを含む「お願いセット」をこしらえ、「伝統宗教の本部から末端の寺社や教会まで、手当たり次第に送り付けている可能性もある」(事情通)という。得意の人海戦術だ。
セットのメインと言える田中会長の手紙は、相変わらず被害者意識全開で、一方的にこう書き立てている。
〈安倍首相殺害事件の後、当法人は批判的報道や歪められた報道による激しい攻撃にさらされました〉
〈偏った報道ばかりで、私たちの主張や実際の姿が全く伝えられてなかったことは、大変残念なことでありました〉
結びはこうだ。
〈是非とも同封の資料をご覧いただければ幸いであります。そして、皆様のご質問やご意見、貴重なご助言を賜ることができれば、大変、光栄でございます〉
■「審理で押し返す材料に事欠いている裏返し」
〈同封の資料〉とは、機関紙「世界日報」の記事や関連冊子のこと。宗教法人の解散要件をめぐる政府見解がひっくり返されたとか、解散命令請求が国際問題化しているとか、教団目線の「不当性」がびっちり書かれている。それらを踏まえて「アンケートに答えて」というのだから、明らかな誘導だ。質問事項は「解散命令についてどう思われますか?」「マスコミ報道についてどう評価しますか?」など5項目。回答は原則、「解散命令は不当」などの選択式だ。
カルト問題に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏はこう指摘する。
「末端の寺社や教会にまで送付する狙いは、教団に都合のいい回答を1枚でも多く積み上げたいからではないか。審理で押し返す材料に事欠いている裏返しです。例えば曹洞宗は〈解散請求については反対あるいは慎重を期すべき〉と公式見解を出していますが、宗派は、個々の寺や僧侶の意見まで統一しません。ひと言物申したいタイプの住職がいる寺院あたりが、教会寄りの意見表明をする可能性は決して低くありません」
カルトチックな宗教弾圧の演出にはウンザリだ。
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