年金暮らしの親の話をしたら、「お金に余裕があるなら仕送りしたほうがいいんじゃない?」と友達に言われました。30代なのですが、同年代はみんな仕送りをしているのでしょうか……?

AI要約

30代の親への仕送りについての統計データが示されており、仕送りをしている世帯数や金額が明らかにされている。

多くの30代が親への仕送りをサポートや感謝の気持ちから行っており、平均的な仕送り額は5万2000円という結果が示されている。

入所・入院費のみの仕送りの平均額が普段の生活費よりも高いことも明らかになっている。

年金暮らしの親の話をしたら、「お金に余裕があるなら仕送りしたほうがいいんじゃない?」と友達に言われました。30代なのですが、同年代はみんな仕送りをしているのでしょうか……?

「親への仕送り」は、賛否両論のある話題ではないでしょうか。30代の方であれば、ご両親が年金暮らしで余裕がないということも十分にありえるでしょう。今回は、親へ仕送りをしている30代がどれくらいいるのか、またどのくらいの金額を仕送りしているのかを紹介します。

まず、親へ仕送りをしている30代はどれくらいいるのでしょうか。

厚生労働省の統計資料e-Statにおける「令和4年国民生活基礎調査」によると、30~39歳の468万1000世帯のうち、親へ仕送りをしている世帯数は表1のような結果になりました。

表1

※e-Stat 政府統計の総合窓口「令和4年国民生活基礎調査」を基に筆者が作成

親に仕送りをしている30~39歳の世帯は、468万1000世帯のうち「12万6000世帯」でした。そのうちのほとんどである「11万9000世帯」が、親へのサポートや今までの感謝の気持ち(その他のみ)から仕送りをしていることが分かります。なかには施設の入所や入院費のみの仕送りをしている方もいました。

親への仕送りをしている世帯数が分かったところで、次に気になるのは「親へどれくらいの額を仕送りしているのか」ではないでしょうか。

厚生労働省の同調査によると、30~39歳で親へ仕送りをする金額とその世帯数、1世帯当たりの平均仕送り額は表2のような結果になりました。

表2

※政府統計の総合窓口「令和4年国民生活基礎調査」を基に筆者が作成

30~39歳で親へ仕送りをしている方の仕送り額は「2~4万円未満」の世帯が3万9000世帯と一番多く、次いで「4~6万円」の世帯が2万6000世帯と多い結果となりました。親へ仕送りをしている世帯とその他のみを仕送りしている世帯の1世帯当たりの平均仕送り額は「5万2000円」です。1年間に換算すると、62万4000円かけていることになります。

また、入所・入院費のみを仕送りしている世帯の1世帯当たりの平均仕送り額は「5万6000円」です。普段の生活費より、入所・入院費のみのほうが高いことが分かりました。