根魚なのに小魚を追いかけて泳ぎ回る!? ハタをルアーで釣る「グルーパーゲーム」の魅力を第一人者が徹底解説!!
グルーパーゲームの魅力と釣り方を解説。グルーパーはロックフィッシュとも呼ばれ、ボトムをとりやすく、スナッグレス性能に優れるソフトベイトで狙うのが一般的だったが、ハードベイトでも釣れることがわかってきた。
グルーパー狙いで特に人気の魚種はオオモンハタやキジハタで、彼らは大型になるほど魚食性が強くなり、中層を泳ぎ回る魚を狙う。ボトムべったりを狙う必要がないため、ハードルアーでもソフトルアーでも釣れる理由がある。
グルーパーとアカハタは釣り分けられる魚であり、それぞれの特性を考えて釣り方を工夫することが重要。
今年もいよいよ暑くなってきてグルーパーゲームがスタート!そもそもグルーパーゲームって何よ?というアナタ。ハイ!グルーパーというのはハタ科の魚を指す言葉。今回は特にルアーで狙いやすいオオモンハタとキジハタにクローズアップしてその釣り方を解説してもらいましょう。ではまずは、なぜグルーパーがルアーで狙いやすいかを解説してもらいましょう!
折本隆由(おりもと・たかよし)/ソルトウォーターからフレッシュウォーターまで、ありとあらゆる魚種のルアーフィッシングに精通するプロフィッシャーマン。グルーパーゲームの開拓に尽力した第一人者でもある。
気温・水温共に上昇し、グルーパーゲームが盛り上がる季節がやってきた。その激しい引きは、一度味わえば病みつきになるだろう。そんなグルーパーだが、一般的にはロックフィッシュとも呼ばれている。シモリなどの根回りに潜むとされているからだ。だからこそ、狙い方はボトムをとりやすく、スナッグレス性能にも優れるソフトベイトで狙うのが一般的だった。
しかし、グルーパーゲームの第一人者・折本隆由さんはハードベイトでも釣れるのだという。
折本「何故ハードルアーで釣れるのか、の前に、対象となる魚のことを知っておきましょう。グルーパー狙いで特に人気の魚種は“オオモンハタ”や“キジハタ”。研究の結果、彼らは大型になるほど魚食性が強くなることがわかっているんです」
つまり、オオモンハタやキジハタに代表される魚食性グルーパーは、中層を泳ぎ回るアジやイワシなどの群れを追いかけまわしているのだという。
折本「だからこそ、魚食性グルーパーを狙う釣りは、中層に喰いあげさせる釣りがメインになってくるんです」
そう考えると、ハードルアーでもソフトルアーでも釣れる理由がわかってくる。そもそも、ボトムべったりを狙う必要が無いわけだ。
折本「逆に、アカハタなんかは岩陰に潜み、甲殻類を捕食するまさしくロックフィッシュ。狙うのはもちろんボトムになります。つまり、グルーパーは意図的に釣り分けられるんです。それがまた面白いんですよ(笑)」