TBS「笑うマトリョーシカ」の“櫻井翔タイプ”が増殖中? “優等生”すぎる若手社員の不気味

AI要約

夏ドラマで話題の櫻井翔が、若手厚生労働大臣役を演じる話題のドラマについて。

優等生タイプの社員や若手社員への育成についての現状と課題。

優等生タイプの男性が婚活や仕事で「いい人どまり」になる理由について。

TBS「笑うマトリョーシカ」の“櫻井翔タイプ”が増殖中? “優等生”すぎる若手社員の不気味

 夏ドラマの中で意外と話題になっているのが、嵐の櫻井翔(42)。水川あさみ(40)主演のTBS系金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」で、将来の総理候補と目される若き厚労相を演じている。

「クリーンなイメージの政治家なんですけど、優等生的な笑顔のウラで何を考えているか分からない。えたいが知れない闇を感じる役柄が、櫻井さんにハマっているという声が多いんですよ」(テレビ誌ライター)

 えたいが知れないかどうかはさておき、櫻井は、父親が元総務事務次官の慶応ボーイ。政治家役がハマるのは分かる。

「ただ、ドラマの櫻井クンを見ていると、ウチの優秀な若手社員たちとイメージがかぶるんですよねえ」と家電メーカーの人事担当者がこう話す。

「パッと見は人当たりが良くて爽やか、受け答えも優等生。いい人なんですけど、本音が見えてこないというか。雑談をしてもこっちが気疲れするというか。それって今のできる新人とか若手に共通しているかも」

 優等生タイプの社員相手に、軽いノリで「真面目かっ!」とツッコめる時代でもない。実際、音声プラットフォームのVoicyが4月に発表した若手社員への育成に関する意識調査によると、実に約8割が「ハラスメントの風潮を背景に、若手社員への厳しい育成に躊躇している」と回答している。

■婚活では「いい人どまり」

 結婚問題に詳しいライターの日々晴雨氏は「婚活の現場を見ても、優等生タイプの男性は失敗したくないという気持ちが強すぎて、会話も本音を隠して当たり障りのないものになりがち。だから関係が深まらず、『いい人なんだけど』で終わってしまうケースが結構あります」と明かす。

 一方で、組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENTが4月に発表した新入社員意識調査によると、「理想の上司」(複数回答)について、57.4%の新入社員が「間違いを指摘して正してくれる」と回答。「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる」(41.2%)がそれに続く。

「今どきの若手は転職も視野に入れて早く成長したいと考えていて、自分からはお願いできないけど、問題点があれば『上司からはっきり言われたい』と思っていたりもする。でも、肝心の上司はハラスメントを恐れて萎縮している。若手を教育するのが怖いと口にするマネジャーもいますね。平行線のまま、お互いに相手のことを不気味な存在だと思い込んでいたりするんです」(前出の人事担当者)

 溝は深そうだ。