熱中症になったら、救急車を呼ぶ?迷ったら「#7119」。実際の利用手順を解説。あなたの地域は対応してる?

AI要約

猛暑による熱中症での救急搬送増加に対応するため、救急相談センター(#7119)の活用が重要。

救急相談センターは医療関係者が怪我や病気に関する相談に対応。緊急性の判断や受診案内を行う。

利用手順や注意点を把握し、緊急性の高いケースでは直接救急車を呼び、緊急性が低い場合は適切な医療機関を案内してもらう。

熱中症になったら、救急車を呼ぶ?迷ったら「#7119」。実際の利用手順を解説。あなたの地域は対応してる?

猛暑により、熱中症で救急搬送される人が増えてきています。救急車を呼ぶか悩んだときや病院を受診するか悩んだときは、「救急相談センター(#7119)」に相談するのがおすすめです。総務省によると、令和5年の救急車出動件数は763万7,967件で、前年よりも40万件以上増加しているといいます。救急医療がひっ迫する今、緊急性の高い人の元へいち早く救急車が駆けつけられるようにするためにも、「#7119」の活用が期待されています。

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◆救急相談センターとは?

救急相談センターは、急な怪我や病気をして病院に行くべきか悩んだときのための電話相談窓口です。対応している地域(後述)で「#7119」に電話すると、医師や看護師などの医療関係者が対応してくれます。

相談の結果、緊急性が高いと判断された場合はすぐに救急車を呼んでもらうことができ、緊急性が高くないと判断された場合でも、受診可能な医療機関や受診のタイミングについてのアドバイスを受けられます。

救急相談センターが設けられた背景には、近年、高齢化などにより救急車の出動が増え、救急医療体制がひっ迫してきていることが関係しています。

救急搬送が必要な人の元へ速やかに救急車を派遣するため、緊急性が高いケースとそうでないケースを明確化させる役割が期待されているのです。

〈「#7119」に電話したほうがいいケース〉

・病院に行くべきか判断できない/救急車を呼ぶべきか判断できない

・具合が悪いけれど、どこの病院を受診したらいいかわからない

〈「#119」に電話したほうがいいケース〉

・突然の激しい頭痛や胸痛、腹痛

・呼吸困難

・意識がない、またはもうろうとしている

・体の片側だけがしびれたり、脱力したりする

・ろれつが回らず、うまく喋れない

・その他、明らかに体調がおかしい

◆「救急相談センター(#7119)」の利用方法

いざという時に焦らないよう、「救急相談センター(#7119)」の利用手順を確認しておきましょう。

〈利用手順〉

(1)「救急相談センター(#7119)」へ電話をかける。

(2)オペレーターや自動音声による応答があるので、相談したい内容に合わせて「緊急電話相談」か「医療機関案内」のいずれかを選択する。

(3)「緊急電話相談」では、医師・看護師・相談員が対応し、病気や怪我の状態を確認してくれる。緊急性が低い場合は受診可能な医療機関を案内してくれ、緊急性が高い場合は救急車へ出動要請してくれる。

一方「医療機関案内」では、受診可能な医療機関を案内してくれる。

〈注意したいポイント〉

・内容によっては相談できないことがある

救急相談センターが担っているのは、症状に応じた緊急性のアドバイスや受診の必要性のアドバイス、医療機関案内です。

健康相談や医薬品の使用方法、セカンドオピニオンなどは対象外なので注意しましょう。

・電話がつながりにくいことがある

救急相談センターに電話しても、必ずすぐにつながるとは限りません。

タイミングによっては電話が混み合っていて、なかなかつながらないケースもあるようです。

・教えてもらった病院で必ず診てもらえるとは限らない

救急相談センターに教えてもらった病院に電話しても、受け入れを断られてしまうことがあります。