18歳で腕を黒、数年後に全身まっくろに…赤色の顔の男性が明かす、タトゥーに対する周りの意外な反応と病院での診察「看護師が何度も病室に来て…」

AI要約

2022年、滋賀県で古美術商を営む大黒堂ネロ氏の運転免許証のビフォーアフター画像が話題となる。

ネロ氏は18歳で最初のタトゥーを入れ、全身黒い和彫のタトゥーと巨大な耳ピアスを持つ異例の風貌となった。

ネロ氏は個性の追求や熱中することを通じて自身の思考力を養い、全身黒にする決意をした経緯を語る。

18歳で腕を黒、数年後に全身まっくろに…赤色の顔の男性が明かす、タトゥーに対する周りの意外な反応と病院での診察「看護師が何度も病室に来て…」

 2022年、Xに投稿され、話題になった運転免許証のビフォーアフター画像。ちょんまげ姿から、目の周りや頭皮が赤や黒に彩られた男性は滋賀県で古美術商を営む大黒堂ネロ氏だ。

 首から下も黒く全身タトゥーを施し、耳ピアス(軟骨拡張)は34mmで、世界一の大きさだという彼に、タトゥーを彫ったきっかけや耳ピアスを拡張し続ける理由、周りの反応などについて聞いた。(全2回の1回目/ 続きを読む )

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――最初にタトゥーを入れたのはいつでしょうか。

大黒堂ネロ(以下、ネロ) 18歳の時です。高校を中退して、通信制に通っていたんですけど、その時にタトゥーを入れている人が周りにいて。それでカッコいいなと思って、軽いノリで入れました。

――ご家族や同級生が入れていたり?

ネロ いえ、全然なかったです。小さい頃は「おかあさんといっしょ」や「天才てれびくん」を見ていたような子どもでしたし、タトゥーを見たことはありませんでした。

――小さい頃は何に興味があったんですか。

ネロ 特に趣味も好きなこともなかったです。自分に何も特徴がなくて、それが嫌で。何もない自分に何ができるかってことをすごく考えていました。

――意外です。

ネロ で、自分にできることは同じことを何回も繰り返すことだと思って。特別なことはできないけど、昔から何かに熱中することが多くて。

 同じことを何度も繰り返すことによって一つのことをいろんな角度から見れるじゃないですか。そうすると自分の思考力も高まる。その経験が今の自分の元になっていると思います。

――以前は和彫を入れていたそうですね。

ネロ 最初は腕全体にタトゥーを入れてのですが、入れてもらった彫り師が失敗で、デザインが汚かったんです。それで、知り合いに彫り師を紹介してもらって。それからはずっとその人にお願いしています。

――今のような黒塗りのタトゥーにしたのはなぜでしょうか。

ネロ カッコ良くなるビジョンが見えたからです。もともと腕全体を黒くしていて。それが気に入っていたので、いつか全身真っ黒にしたいなと思っていました。

 和彫を入れてから数年が経ったタイミングで、彫り師さんから「じゃあ全身黒にしてみる?」と言われてお願いしました。

――全身黒にするのにはどのくらい時間がかかるのでしょうか。

ネロ 結構かかりますね。マシンで入れていくので、普通のタトゥーに比べると時間はかからないんですが、真っ黒にするために何周も重ねて入れていきます。数年単位でかかったと思います。