そもそも雨なのに出かけるべき? ビギナーに知ってほしい雨キャンプのリスクと魅力【コバユリのキャンプツーリング入門】

AI要約

雨の中のキャンプツーリングはリスクが高いため、慎重に判断する必要がある

雨の中のツーリングはバイクを取り回す際やキャンプサイトでの安全に気を配る必要がある

自分のスキルと状況を考慮し、迷ったら勇気を持って撤退することが重要

そもそも雨なのに出かけるべき? ビギナーに知ってほしい雨キャンプのリスクと魅力【コバユリのキャンプツーリング入門】

こんにちは! バイク乗りエッセイストの“コバユリ”こと小林夕里子です。バイクキャンプ歴約20年の経験をもとに、キャンプビギナーからキャンプテクニックをおさらいしたい経験者まで、ライダーの皆様にお役立ち情報をお届けしています。

今年も梅雨の季節になりました。そうでなくても日本は雨が多い国だし、キャンプ場が多くある山方面は天気が変わりやすいので、雨でもうろたえないよう備えておくと、天気の変化すら楽しめるようになり、キャンプの休日が一段と充実します。

そこで今回から、雨のキャンプに出かけるときの持ち物や、テント設営・撤収のコツなど、バイクキャンプにおける雨対策を紹介します。

初回は具体的な話に入る前にビギナーさんにはぜひ読んでほしい、「雨なのにキャンプするの?」というそもそも論から!

文/Webikeプラス 小林 夕里子

待ちに待った休日。ツーリングの準備はバッチリ。それなのに天気予報が終日雨マークに。貴重な休日だから泣く! でも諦めて、ツーリングを見送る人がほとんどですよね。

濡れるのが不快、トイレ休憩やお店に入るたびにカッパを脱ぎ着するのが面倒、など、理由はいくつもありますが、「視界が悪くなる」「路面が滑りやすくなる」など、リスクが増えることが何よりの決め手になります。

不意の雨に遭遇するなどして経験を積むうちに「このくらいの雨なら大丈夫」という自分なりのものさしを持てるようになりますが、差し迫った状況でないかぎり、雨の中のツーリングは避けた方が無難と言えます。

キャンプツーリングにも同じことが言えますが、通常のツーリングよりも雨の影響を受けやすい点が大きく3つあります。

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1. 大きな荷物を積んでいる

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バイクを取り回す際に、濡れた路面で踏ん張った足を滑らせる可能性があります。特に、靴の上からレインカバーを履いている場合は、いつもとグリップの感覚が違うので注意が必要です。

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2. キャンプサイトがぬかるんでいる

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キャンプ場の地質が土ベースの場合、雨で地面がぬかるみやすいため、タイヤを取られてバイクを倒してしまうことも。

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3. 宿泊地で自然災害に遭う可能性もある

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バイクキャンプでは雨を凌げる場所がテントの中しかないにもかかわらず、雨量によってはテントが浸水する可能性があります。

また、河原のキャンプ場では増水の危険が、地盤が緩い山地のキャンプサイトでは土砂崩れの危険が高まります。

以上の理由から、雨のキャンプツーリングは、自分のスキルとよく相談することをおすすめします。そして、迷ったらゴー、ではなく、迷ったら勇気ある撤退を。