「落選」した蓮舫、石丸両氏に注目集中のナゼ…「当選」した小池都知事の高笑いが聞こえる

AI要約

東京都知事選後、落選候補の蓮舫氏と石丸氏がネット上で話題に。蓮舫氏に対する批判が続き、朝日新聞の政治部記者とのやり取りも炎上。石丸氏も「石丸構文」と呼ばれる物言いで物議をかもす。両氏は落選候補ながら注目を集める。

報道は落選候補よりも小池知事の問題に焦点を当てるべきだとの声があり、SNS上でもその声が広がっている。

小池知事の3期目が幸か不幸か注目される中、新たな問題が表面化するかどうかが気になる。

「落選」した蓮舫、石丸両氏に注目集中のナゼ…「当選」した小池都知事の高笑いが聞こえる

 7日投開票された東京都知事選から10日余り。ネット上では今も、落選した前参院議員の蓮舫氏(56)や前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が話題となっている。

 蓮舫氏を巡っては投開票日の直後から主にTVメディアで猛バッシングが始まり、元宮崎県知事の東国原英夫氏(66)やワイドショー番組のMC、コメンテーターらが言いたい放題。それが落ち着いたかと思いきや、今度は蓮舫氏について朝日新聞の政治部記者が自身のSNSで、《共産べったりなんて事実じゃん》《自分中心主義か本当に恐ろしい》と新たに“燃料投下”。

 これに対し、蓮舫氏が《弁護士と相談しているところです》《朝日新聞への抗議ならびに質問状を出したい》と応じたため、《個人の投稿について会社に抗議するのはおかしい》《言論弾圧につがなるのではないか》と再び炎上する展開となった。

 一方、石丸氏については投開票日インタビューの受け答えに批判の声が上がり始め、その後、ネット上では、相手の話をはぐらかすような物言いを表す「石丸構文」との造語が誕生。石丸氏の言動や政治信条を巡って賛否が飛び交う状況となり、元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(61)がX(旧ツイッター)で《若者いじめ》と表現したことから、《41歳は若者じゃない》《挑発しているのは石丸氏》と、これまた甲論乙駁の事態となった。

■蓮舫、石丸両氏ともに都知事選で落選した「タダの人」

 今さら言うまでもないが、蓮舫、石丸両氏ともに都知事選で落選した「タダの人」だ。落選候補の中には、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)もいるが大騒ぎになってはいない。にもかかわらず、「蓮舫」「石丸」に注目が集まっているのは、世論が両氏の今後の政治的影響力を感じているからだろう。

 自由闊達に様々な意見を出し合い、議論する状況は「民主主義国家」として当然守られるべきだが、「権力者に対峙」する役割を担っているメディアの視点は別にあってもいいのではないか。つまり、落選候補を必要以上に取り上げることではなく、1400万人都市・東京の権力者の座に就いた小池百合子知事(71)の言動に注目することだ。

 選挙が終わったとはいえ、小池知事についてはいまだに「学歴詐称」問題がくすぶっている上、公務の知事会見を巡る発言などが公選法違反の疑いがあるとして告発状も提出されている。選挙で争点となった「神宮外苑の樹木伐採」、野党都議らが指摘している議会における知事の「答弁拒否」などについて報道する方が、落選候補の言動を取り上げるよりも意味があるだろう。

 SNS上でもこんな声が出ている。

《蓮舫さん、石丸さんの話題はもうお腹いっぱいだよ》

《3期目の小池都政はどうなるのか。新聞ではそういう記事をよみたいな。落選候補の話はいい加減もういいよ》

 落選候補に注目が集まるほど小池知事の高笑いが聞こえてきそうだ。

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