「体育の時間が怖い...」「一生つきまとう悩み」、若年層でも急増している"女性の尿漏れ"。原因や対策をレクチャー

AI要約

若い女性を中心に増えている尿漏れの問題について、種類や原因、治療方法などを解説しています。

尿漏れの種類には腹圧性尿失禁や切迫性尿失禁などがあり、原因によって治療方法が異なることを紹介しています。

特に10代の女性の尿漏れは座りっぱなしの生活習慣が影響していることが指摘され、骨盤底筋群のトレーニングや体重管理が重要であることが強調されています。

「体育の時間が怖い...」「一生つきまとう悩み」、若年層でも急増している

ルックスも機能も完璧なデリケートゾーンを目指して日々フェム活に励む、フェムケア・スパ ジャーナリストの惣流マリコさん。フェム活をはじめてはや10年、実際に体験したデリケートゾーンケアアイテムやクリニックメニュー、婦人科系疾患まで、女性のからだにまつわるテーマを知り尽くしたエキスパートの一人。今回は高齢者だけでなく、10~20代の若年層でも増えているという、「尿漏れ」について。

デリケートゾーンでよくある悩みといえば――「黒ずみ」や「ニオイ」「形」が鉄板ですが、今やそれに並びつつあるのが「尿漏れ」。ドラッグストアの売り場を見れば一目瞭然。尿漏れパッドを置くスペースが生理用品を上回る勢いで大きくなってきています。

ひと昔前までは高齢者だけの問題であり、若い女性がなってもせいぜい出産後だけだったはずなのに、最近は20代どころか10代でも悩んでいる女子が出現。「体育の時間が怖い」と母子で病院に相談に訪れるケースも珍しくないそうです。

生理には終わりがありますが、尿漏れは一生つきまとう問題です。一度や二度ならたまたまですが、何度もなるようなら積極的に対策を講じましょう。

実は尿漏れには種類があります。一番多いのがまずくしゃみやせき、重い荷物を持ち上げる、ジャンプするといったおなかに力を入れたタイミングで起きる「腹圧性尿失禁」。急におしっこがしたくなり我慢できずに漏れてしまうなら「切迫性尿失禁」。その両方が混ざったものが「混合性尿失禁」。そのほか、ぼうこうや尿道の機能異常で尿が少しずつ漏れてくる「溢流性(いつりゅうせい)尿失禁」などもあります。

原因が違えば当然治療方法が異なりますので、まずは女性泌尿器科や婦人科で診察を受けましょう。悩んでいる人が来る場所ですから、まったく恥ずかしくないですよ!

日本人女性に最も多いと言われる「腹圧性尿失禁」は、尿道のまわりにある外尿道括約筋や骨盤底筋群の筋力の衰えが原因。10代女子の尿漏れはほぼこのタイプで、長時間にわたる受験勉強や遊ぶ時もゲームといった座りっぱなしの生活習慣がネックとなっているようです。

比較的軽めの尿漏れなら骨盤底筋群を鍛えるトレーニングを習慣化すると効果テキメン。病院で教えてくれる骨盤底筋トレーニングはもちろん、もともと体を動かす習慣があった人なら運動を再開したり、頻度を上げてもいいでしょう。また肥満気味の人や、最近急激に太った人は脂肪で膀胱が常に圧迫されるため、標準体型の人より尿漏れしがちだそうです。減量することによって改善される場合も。