名古屋市教委の金品受領問題 愛知教育大学長「大変遺憾」

AI要約

名古屋市教育委員会が校長会や大学同窓会などの教員団体から金品を受け取っていた問題で、愛知教育大の野田敦敬学長は遺憾の意を表明。現場の先生らも心を痛めていると語った。

愛知教育大が市教委幹部や校長を多く輩出しており、金品問題による「学閥人事」批判がある中、野田学長は「我々は多くの教員を輩出し、教育を支えてきた」と強調。

野田学長は金品問題について、同大関係者が関与している可能性はあるものの、同窓会全体が関与しているわけではないと説明。また、推薦名簿の存在を知らなかったことを述べた。

名古屋市教委の金品受領問題 愛知教育大学長「大変遺憾」

 名古屋市教育委員会が校長会や大学同窓会などの教員団体から、校長などに推薦する教員名簿とともに金品を受け取っていた問題で、市教委に最も多くの教員を輩出している愛知教育大の野田敦敬学長は18日の定例記者会見で「大変遺憾。本事案に関係ない現場の先生らは心を痛めている。最終報告を待ちたい」と述べた。

 教員養成系の同大は市教委幹部や校長に出身者も多く、金品問題を機に「学閥人事」と批判する声が出ていた。野田学長は「うちは7万人もの教員を輩出し、愛知の教育を支えてきた」と強調。2005年度以前は私立大での小学校教員養成が規制されていた点に触れ「(管理職が多い)今の50代以上のほとんどがうち出身であることは致し方ない」と述べた。

 また金品問題について「一部有志が(名簿提出に)関わっている可能性はあるが、名古屋地区の同窓会事務局に確認し、同窓会として関わっている事実はないと聞いている」と語った。野田学長はかつて名古屋市立小教諭を務めたが、推薦名簿の存在は「知らなかった」という。【川瀬慎一朗】