元祖サムスンがピンチ?折りたたみスマホ、中国メーカーが相次ぎ「軽量・高性能機」投入で猛追…iPhoneより軽い機種も

AI要約

サムスンが最新の折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold 6」「Galaxy Z Flip 6」を発表し、日本市場での販売が7月31日より開始される。折りたたみスマホは横に折り曲げるタイプであり、Z Fold 6は7.6インチのメインディスプレイと高性能プロセッサを搭載し、日本国内価格は249,800円から。しかし、中国メーカーのHonorが9.2ミリの薄さと226グラムの軽量設計を持つ「Honor Magic V3」を発表し、サムスンに追いつこうとしている。

サムスンの新モデルはプロセッサの変更や軽量化などの改良が施されており、ソフトウェア面でも強化されたが、価格は以前よりやや高め。日本国内での分割プログラムなどの施策も予定されている。

世界的に見ると、中国メーカーが新型折りたたみスマホで競争力を高めており、特にHonorのHonor Magic V3はサムスンにとって強敵となる可能性がある。

元祖サムスンがピンチ?折りたたみスマホ、中国メーカーが相次ぎ「軽量・高性能機」投入で猛追…iPhoneより軽い機種も

2019年より本格的な商用化が始まった「折りたたみスマートフォン」。同年より「Z fold」シリーズを展開し、その市場をリードしてきたサムスンだが、ここにきて中国メーカーが次々と革新的な製品を投入し、猛追している。

現在、日本市場で折りたたみスマホを発売しているのはサムスンのみで、同社はつい先日7月10日に最新モデル「Galaxy Z Fold 6」「Galaxy Z Flip 6」7月31日より販売を開始すると発表した。そもそも、折りたたみスマホは本のように“横”に折り曲げるものと、ガラケーのように“縦”に折り曲げるものの2つのタイプがあり、両者は似て非なる特徴を持つ。(以降、横折り式にのみ言及します。)

前者に該当する「Z Fold 6」では7.6インチのメインディスプレイが搭載、スタイラスペンにも対応し本体を開いた状態ではタブレットさながらの使い方ができる。前モデルである「Z Fold 5」からの変更点としては、プロセッサをクアルコム社のSnapdragon 8 Gen 3に一新し高性能化、重量も253グラムから239グラムへ軽量化、角張ったボディとなったことが挙げられる。

しかし、画面サイズやその他基本的な性能については大きな変更がないものの、海外価格は100ドルほど値上げに。自社開発のAI機能群「Galaxy AI」を搭載するなどソフトウェア面での強化が図られた。日本国内では249,800円~各携帯キャリアにて販売を予定しており、分割プログラムなどを活用することでより気軽に買える施策も予定されている。

日本市場にとっては約1年ぶりとなる新型発売に期待が高まっているが、世界市場全体をみてみると、1年内の中国メーカーの追い上げは目を見張るものがある。GalaxyがZ Fold/Flipをフランス・パリで発表したわずか1週間後、中国「Honor」は最新モデル「Honor Magic V3」を発表した。

このモデルは、最新チップと大画面を備える点はサムスンと同じだが、特筆すべきはわずか9.2ミリの厚さと226グラムという軽量設計で、Z Fold 6よりも10g軽く、約2mmほど薄い。そんな軽量ボディに、5000万画素の広角レンズや3.5倍ペリスコープ望遠レンズを備えたトリプルカメラを詰め込み、早くも中国国内を中心に関心が高まっている。(編注:ただ、前モデルからの進化点が少ない点はサムスンに同じ)