3LDK65㎡のマンションリノベ。収納棚やキッチンを床から浮かせて広がりを

AI要約

建築家の今井博康さんが築25年の3LDKマンションをワンルームにリノベーション。収納棚や洗面台を浮かせて広がりを演出。

愛猫が快適に遊べる空間づくりを重視。食事の質を高めたり、気に入った調理器具をセレクトする生活。

自作のキッチンやダイニングテーブルにはネコの遊び場も設けられ、ネコとの共生を楽しむ暮らし。

3LDK65㎡のマンションリノベ。収納棚やキッチンを床から浮かせて広がりを

築25年の3LDKの中古マンションを購入して、ワンルームにフルリノベーションした、建築家の今井博康さんのお宅を編集部が訪ねました。空間を間仕切る収納棚、洗面台をすべて床から35cm浮かせることで、広がりや奥行きが感じられる住まいに。DIYで完成させたキッチンも、動線(廊下)に壁づけして、浮かせました。

人もネコも快適な暮らしができるようにと、築25年のペット可の中古マンション(3LDK)を購入して、ワンルームにリノベーションした今井さん。ワンルームにする際こだわったのは、空間を間仕切る収納棚、キッチン、洗面台をすべて床から35㎝浮かせることでした。

床との間に隙間をつくることで、広がりや奥行きが感じられるうえに、一緒に暮らす愛猫にとっては、ワンルーム全体が自由に遊び回れる広場のような空間に。

●DATA

今井さんの家

・所在地:千葉県

・家族構成:夫31歳 妻31歳

・専有面積:65㎡

「食は生活の中心。大事な場所にしたいという思いがあって、キッチンは家の中心に配置しました。ただ平日は仕事で帰宅が遅くなったりして、料理をするのは週末だけ。独立したスペースを設けるのはもったいないなと思って、動線(廊下)の一部としてキッチンをつくりました」

キッチンは既成のものを選ばず、図面を描いて造作。ステンレス製のキッチン天板はオーダーメイドでつくってもらい、それ以外はホームセンターで購入したシナランバー合板を使用して、DIYで完成させました。

普段使いのキッチンツールは、アルミレールにS字フックを引っかけて収納しています。

食器を収めた収納棚。キッチン側から出し入れがしやすいように、扉は左開き仕様で統一しました。

ネコと暮らし始めてから、外出することが減ったという今井さん。「料理は週末にしかしないのですが、だからこそ食事の質を高めたり、気に入った道具を使うことを意識するようになりました。お米などの食材はもちろん、調味料や調理器具もこだわってセレクトしています」。

その食卓となるダイニングテーブルには、気になる2つの穴が。じつは、このダイニングテーブルはネコの遊び場も兼ねて造作したもの。テーブルの土台部分にはネコが通れる空間が設けられていて、この2つの穴から出入りできる設計になっています。

料理をしながら、そして食べながら、のびのびと自由に遊び回るネコを、めでることができる居心地のよさが相まって、ますます快適なインドア生活を満喫中です。