再燃! ニコール・キッドマンは、本当に夫の心を取り戻すために豊胸したのか?【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.21】

AI要約

エリザベス・テイラー主演の映画「別離」は、妻が若返るために美容整形を受けるも、夫の心は戻らず切ない結末を迎えるストーリー。

エリザベス・テイラーの美意識と完璧主義が常に注目され、豊胸など整形疑惑もあるが、その努力と美貌は一目置かれる存在となっている。

女性心理から解釈すると、妻がグラマラスな体を保つことで夫の浮気心をそそらないようにする一方、実際にはおしどり夫婦でも問題があることが明らかになる。

再燃! ニコール・キッドマンは、本当に夫の心を取り戻すために豊胸したのか?【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.21】

1974年公開のアメリカ映画に「別離」というシリアスな秀作がある。夫の愛を取り戻すために、美容整形を受けて見事に若返る妻を、エリザベス・テイラーが演じるという、当時としては衝撃的なものだった。

リアルな手術のシーンもあって、それこそ見た目20歳も若返った妻は、若い男性とのアバンチュールもあったりするが、若さを必死で取り戻したのはあくまで夫のため。健気なほどの女心が描かれるも、「別離」というタイトルが暗示するように、夫の心は戻ってこない。極めて切ないストーリーだった。

当時はプチ整形などない時代、大掛かりな外科的手術だから、余計に虚しさが増したもの。そして多くの女性に、まだ十分に美しかったエリザベス・テイラーの美貌を持ってしても、一度離れた夫の心は戻らないんだと、思い知らせるような内容だった。

ただこの人の場合、何に対しても完璧主義、美に対しての意識も高く、デビュー以来確実に美貌を進化させ、世界一の美女と謳われるに至った。それはひとえに美意識の高さと完璧主義のなせる業だったと思う。

一度“世界一の美女”と言われてしまうと、逆に世間をがっかりさせられないという義務感が働くのだろうか。この人には常に美容整形の疑惑が絶えないけれど、そういう高い意識があってこそ、今のこの人のポジションがあるのは確か。

そもそも、これほど完璧に美しいプロポーションを維持し続けている人はちょっといない。相当に努力をしているはずで、そこは頭が下がるが、豊胸となると、やっぱりなぜ?となる。

ただ第一線で活躍する大女優として、イブニングドレスを着る機会も多い。胸を強調するデザインがトレンドということを考えると、確かにバストは小さいよりも大きい方が都合が良く、若い頃からそこがコンプレックスだったと言われるだけに、この人なりに完璧を期した結果なのだろう。

従って、世間が言うように夫の気持ちをつなぎとめるためというのは、この人に限っては考えにくかったが、確かに、常に仲睦まじい姿を見せ、レッドカーペットの時は常に一緒、ベタベタの状態で、これほど愛情深い夫婦はないと言われる一方で、今まで幾度も離婚危機を騒がれた。

実際に深刻な状態にあったことを裏付けるのは、2人で離婚を回避するためのカウンセリングを受けていたという報道。何とか結婚生活を存続させたいという強い思いがあった訳で、ハリウッドきっての“おしどり夫婦”にも度々問題は起きているのだ。

じつはその原因も、ニコールがなかなか嫉妬深く、夫の行動を束縛しがちだったからという説もある。夫の浮気の真偽は不明だけれど、ともかく何かあると浮気を疑うという流れができてしまっていたのかもしれない。

だから、そういう意味の女性心理として、夫に浮気心を起こさせないため、よりグラマラスな体を持ちたいと考えるのはありえない話ではないのだ。