土足で踏み込む演じる女VS鉄壁ガードの演じられる女 「メイ・ディセンバー」エグみを煮詰めたスペシャル動画

AI要約

「メイ・ディセンバー ゆれる真実」は、実在の“メイ・ディセンバー事件”を基にした作品で、オスカー女優ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアが主演する。事件の当事者であるグレイシーを演じるムーアに挑発的な態度をとるポートマン演じるエリザベスのやりとりに注目が集まる。

映画は、36歳の女性が13歳の少年との情事により実刑となり、獄中で子どもを出産した後にふたりは結婚するまでのストーリーを描いている。エリザベスが映画化のために関与することで、過去の真相と現在の感情が交錯する展開が描かれる。

先行上映を観た観客からは、ナタリー・ポートマンの“嫌な女”ぶりや、女性同士の戦いが怖いといった感想が寄せられる。7月12日から全国公開される予定。

土足で踏み込む演じる女VS鉄壁ガードの演じられる女 「メイ・ディセンバー」エグみを煮詰めたスペシャル動画

 「キャロル」のトッド・ヘインズ最新作「メイ・ディセンバー ゆれる真実」のスペシャル動画が公開された。ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーア、ふたりのオスカー女優が演じた一筋縄ではいかない女たちの「鳥肌が立つほどのエグみ」が垣間見える映像となっている。

 全米に衝撃を与えた、実在の“メイ・ディセンバー事件”。当時36歳だった女性グレイシーは、アルバイト先で知り合った13歳の少年と情事におよび実刑となった。少年との子どもを獄中で出産し、刑期を終えてふたりは結婚。

 その後夫婦は平穏な日々を送っていたが、事件の映画化が決定し、女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)が、映画のモデルになったグレイシー(ジュリアン・ムーア)とジョー(チャールズ・メルトン)を訪ねる。彼らと行動を共にし、調査する中で見え隠れする、あの時の真相と、現在の秘められた感情。そこにある“歪み”はやがてエリザベスをも変えていく……。

 スペシャル動画は、「あなたに真実が語れるかしら」と挑発的な態度をとるグレイシー(ムーア)に対し、「犯罪者の内面って興味深いわ」と煽るエリザベス(ポートマン)が収められている。かつて全米を騒然とさせたスキャンダルの当事者であるグレイシーも、彼女になりきるためにプライベートに土足で踏み込み詮索するエリザベスには「あの女、我慢の限界よ」と泣きわめく場面も。かと思えば「本当の私が解った?」と余裕の笑みを見せる。

 一足早く本編を鑑賞した観客たちの感想が散りばめられており、「ナタリーが最高に“嫌な女”」「女の戦いが一番怖い」といった言葉が並んでいる。

 「メイ・ディセンバー ゆれる真実」は、7月12日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。