雅子さまは“圧倒的な貫禄”…シックなブラックドレス&ジュエリー、“雅子さまスタイル”のスーツで英国訪問を果たされるまで

AI要約

イギリス訪問から帰国された天皇皇后両陛下の滞在について。

エリザベス女王の国葬への参列に関する経緯と両陛下の対応。

国葬への参列実現に至るまでの経過と両陛下のお気持ち。

雅子さまは“圧倒的な貫禄”…シックなブラックドレス&ジュエリー、“雅子さまスタイル”のスーツで英国訪問を果たされるまで

 6月29日、国賓としてのイギリス公式訪問を終え、帰国された天皇皇后両陛下。ご滞在中、両陛下はチャールズ国王夫妻をはじめ、イギリス王室や現地の人々からの歓迎を受けられた。

 歓迎式典やパレード、バッキンガム宮殿での晩餐会に出席されたほか、最終日には天皇陛下と雅子さまがともに学ばれたオックスフォード大学を初めてお二人そろって訪問されたことが話題を呼んだ。1991年、陛下に授与された「名誉法学博士号」が、雅子さまにも授与された。

 ロンドンのウェストミンスター寺院で戦没者を悼む「無名戦士の墓」に供花された際、雅子さまはホワイトとネイビーのバイカラースーツをお召しになり、帽子とパンプスまでバイカラーで揃えられ、随所に雅子さまらしさが光るスタイルだった。

 2022年、96歳で死去したエリザベス女王の国葬が9月19日に行われ、当時ウェストミンスター寺院には各国からの要人らをはじめ、2000人以上が参列し、日本からは天皇陛下と雅子さまが参列された。

 9月17日に皇居・御所を出発され、9月20日に帰国という“弾丸ご訪問”となったが、令和の時代、両陛下にとって初めての海外訪問となった。

 2020年1月、両陛下がエリザベス女王からの招待を受けて、同年春以降に国賓としてイギリスを訪問予定であることをイギリス王室が発表。即位後初めての海外公式訪問となるはずだったが、コロナ禍での延期以来、両陛下の本格的な皇室外交は実現していなかった。

 2022年のイギリスご訪問を前に、「英国エリザベス二世女王陛下の崩御に際しての天皇陛下のお気持ち」が公表され、陛下が深い哀悼の意を込められたこと、日本の皇室とイギリス王室の関係の深さをあらためて感じた。

〈我が国との関係においても、女王陛下は両国の関係を常に温かく見守ってくださり、英王室と皇室の関係にも御心を寄せてくださいました。私の英国留学や英国訪問に際しても、様々な機会に温かく接していただき、幾多の御配慮をいただいたことに重ねて深く感謝したいと思います。

 また、女王陛下から、私の即位後初めての外国訪問として、私と皇后を英国に御招待いただいたことについて、そのお気持ちに皇后とともに心から感謝しております。〉

 当初宮内庁からは、前例にならって秋篠宮ご夫妻が国葬に参列される可能性についても言及があったようだが、「陛下のお気持ちを伺ってから」という留保がなされたようだ。前述の文書からは、まさに陛下の強いお気持ちがにじみでているようで、あまり感情をあらわにされない陛下には珍しいことだろう。当時、天皇陛下が参列される方向で調整が進められているという報道を受けて、深く納得した。

 雅子さまもご体調を見ながら参列を検討されるとして、結果的に両陛下での国葬への参列が実現した。エリザベス女王の訃報から間もなく国葬が執り行われたことで、通常の公務などよりも急な日程で、ご体調を調整されたことと拝察している。