玉川徹が直撃!スイカ好きが高じてスイカ50種類扱うECサイトを立ち上げた起業家

AI要約

佐藤洸(たける)さんはスイカの産直ECサイト「あまいスイカ」を運営。スイカの味に衝撃を受け、全国のスイカを食べ比べる旅を始める。

一番おいしいスイカは大分県産の「紅孔雀」として紹介。スイカの鮮度を重視し、産直ECサイトを立ち上げた理由も明かす。

スイカの仕事に対する情熱と丁寧な取材から、スイカ愛と事業の魅力が伝わるインタビュー。

玉川徹が直撃!スイカ好きが高じてスイカ50種類扱うECサイトを立ち上げた起業家

佐藤洸(たける)さんはスイカの産直ECサイト「あまいスイカ」を運営。出店できるのは全国から厳選された農家だけで、通年約50種類のスイカを販売。スイカの加工品分野にも進出しており、美容液が注目商品に。スイカに関するイベントの開催にも積極的だ。

佐藤さんは実家で食べたスイカの味が忘れられず、おいしいスイカを求めて全国を行脚。衰退する農家の実情を知り、世界一おいしいスイカが買えるECサイトを立ち上げる。「好き」を仕事にする佐藤さんの幸せや苦労について、玉川さんがズバリ聞いてみた!

「あまいスイカ」http://amaisuika.com/

玉川 佐藤さんがスイカを好きになったきっかけについて教えてください。

佐藤 高校生の頃、知り合いのスイカ農家からいただいた採れたてのスイカを家族で食べた時、その味や食感に大きな衝撃を受けたんです。「こんなにおいしいスイカがあるなんて!」と。

それ以来、スイカを食べ比べるのがおもしろくて、専用の冷蔵庫を購入して気になるスイカを取り寄せたり、全国のスイカ畑を渡り歩いたりするようになりました。

スイカは同じ品種でも栽培方法などによって味が異なります。全国で100品種以上あり、甘味、果肉の質感、硬さ、繊維の質感は実に様々です。

玉川 スイカにハマるきっかけとなった農家さんはすでに廃業されたそうですが、今、一番おいしい品種は何ですか?

佐藤 大分県産の「紅孔雀」。秋スイカとして出回る品種で、繊維が細かい。上質な味わいで、種までおいしい。僕は大玉を切ってみんなで食べるのが大好きです。一緒に食べると親睦が深まりますよ。

玉川 好きなスイカに関わる会社を立ち上げられた経緯も教えてください。

佐藤 学生の頃、船旅中に将来のことを熟考したら「好きなスイカの仕事をしよう!」だと思ったんです。そこからどんな仕事がいいのかと考えた結果、スイカのECサイトを開こうと。

まずはWebエンジニアとなり、ホームページ制作などのスキルを習得し、2018年当時はまだ少なかった、スイカに特化する農家産直のECサイトを立ち上げました。

玉川 スイカの仕事として、なぜ産直ECサイトの運営を選んだのでしょう?

佐藤 本当においしいスイカを、少しでも多くの人に食べてほしかったからです。新鮮でない市販のスイカしか食べたことがない人が多く、とても悔しい思いがありますから。

スイカは「畑で食べるのが一番おいしい!」と言われるほど鮮度が命。桃やメロンのように追熟はしません。収穫直後から劣化し、水分が抜け、果肉が緩くなってシャリ感が薄れ、種の周りがスカスカに空いてしまう。

ほとんどのスーパーの場合、収穫から店頭に並ぶまで約5日~1週間はかかりますが、産直ECサイトなら約2日以内でお届けできます。しかも産直ECサイトのほうが、スイカ農家の利益も増えますからね。

後編では「好きなことを仕事にしているが故の苦労」や注意点について聞いていきます。

玉川徹さん

テレビ朝日系朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』のレギュラーコメンテーター。2024年4月からはパーソナリティーを務めるレギュラー番組『ラジオのタマカワ』(TOKYO FM/毎週木曜日11:30~13:00)が始まった。

取材・文/柿川鮎子 撮影/湯浅立志(Y2)