新型ブガッティ「トゥールビヨン」登場!8.3リッター自然吸気V16エンジンは機械工学の芸術に対する愛の宣言である!

AI要約

2021年、ブガッティチームが新型車「ブガッティ トゥールビヨン」を発表する。特徴的なデザインや高い価格、先代モデルとの比較が話題を呼んでいる。

「トゥールビヨン」の外観やディテールには、ハヤブサをベースにしたラジエーターグリルや伝統的なブガッティデザインの要素が取り入れられており、見る人を魅了する。

新型車の車体やホイール、デザインの細部までこだわり抜いた「ブガッティ トゥールビヨン」は、既に多くの購入希望者がいるほどの人気を誇っている。

新型ブガッティ「トゥールビヨン」登場!8.3リッター自然吸気V16エンジンは機械工学の芸術に対する愛の宣言である!

エンジニアとデザイナーに白紙が与えられ、比類のないクルマを作ることだけが前提になったらどうなるだろうか?その答えが「ブガッティ トゥールビヨン」だ。

時は2021年、「ブガッティ シロン」の引退を目前に控えたブガッティチームが動き出した。「前モデルに匹敵するなら、それはもはやブガッティではない」というモットーに忠実に、後継車は「シロン」を超えなければならない。「シロン スーパースポーツ300+」が現在でも世界最速の市販車でありながら、「VWゴルフ」のように簡単で快適な走りを実現していることを考えれば、簡単なことではない。

時計と同様、クラフツマンシップとブランドは、自動車に関しても非常に高価である。つまり、「ブガッティ トゥールビヨン」の価格は正味380万ユーロ(約6億4,800万円)であり、わが国(ドイツ)では実質約450万ユーロ(約7億6,500万円)に相当する。言うまでもなく、このクラスでは、価格は二の次であることは明らかだ。したがって、発表前にすでに250台の「トゥールビヨン」がすべて売約済みになっているのも不思議ではない。

「トゥールビヨン」は驚くほどの存在感を放ち、目を凝らせば凝らすほど魅力的なディテールを発見できる。そのディテールを総合すると、「シロン」と「トゥールビヨン」がまったく異なるクルマであることが明らかになる。それを理解するためには、まずデザインを見る必要がある。

フロントビューは特に目を引く。「トゥールビヨン」は先代モデルよりも33mm平たくなり、馬蹄形のラジエーターグリル(クラッシュストラットを追加して補強するほど幅広)を備えている。そのため、非常に骨太な「シロン」よりもワイドに見える。しかし、それは錯覚であり、両者の幅はまったく同じである。

馬蹄形のラジエーターグリルがどれほど前方に描かれているかは、サイドビューを見たときに初めて明らかになる。ブガッティのデザインディレクター、フランク ハイルは、基本的な形状は世界最速の鳥であるハヤブサをベースにしていると説明している。

ブガッティは、Cラインや伝説的な「ブガッティ タイプ57 SCアトランティック」に導入されたクレストなど、クラシックなデザインの特徴にこだわっている。ボディ中心を前後に走る1本のフィンは、オリジナルでは左右のボディをリベットで固定するための必要悪であったが、現代のブガッティでは純粋に美的なものである。「トゥールビヨン」では、フィンは小さなトランク(カスタマイズされたケースがある)からルーフを越えてリヤセクションまで続き、サードブレーキライトまで含まれている。細い鉛筆の線のようにボディを貫き、中央に配置されたワイパーによって視覚的に途切れない1直線のラインとなっている。

新デザインのホイールは「シロン」のものと同じサイズ(20/21インチ)だが、シャープなプロポーションにより大きく見える。リヤクスルには、ブガッティはサイドウォールがわずかに厚いタイヤ(従来の345/25ではなく345/30)も選択した。