暑さ指数「危険」水準多発の鹿児島県奄美市、「クーリングシェルター」10施設を指定

AI要約

奄美市が熱中症対策として、冷房施設を利用した避難場所を開放することを発表。

奄美地方での熱中症警戒アラートが相次ぎ、名瀬では危険水準が連日続いている。

国の熱中症特別警戒アラートにより、施設の一般開放が求められ、市は民間の協力も取り入れた対応を検討中。

 鹿児島県奄美市は28日、冷房の利いた施設を避難場所として開放する「クーリングシェルター」(指定暑熱避難施設)として、名瀬や笠利、住用の3庁舎など市の10施設を指定すると発表した。期間は7月から10月まで。施設には避難場所であることを示すポスターなどを掲げ、市民や観光客に積極的な利用と熱中症回避を呼びかける。

 23日に梅雨明けが宣言された奄美地方では、29日までの1週間で6日、熱中症警戒アラートが発表された。奄美市名瀬では、暑さ指数が31以上の「危険」(運動は原則中止)の水準に達する時間帯が連日、発生している。

 国は今年、各都道府県の全ての観測地点で翌日の暑さ指数の予測値が35に達した場合に発表する「熱中症特別警戒アラート」の運用を開始。発表されると、市町村には指定施設の一般開放が求められる。休日に閉庁する庁舎や公共施設だけでは十分な対応ができない恐れもあり、市は「民間の協力を得て指定施設を増やし、体制を整えていきたい」としている。