マーク・ザッカーバーグが短眠で成功後、娘を寝かしつける穏やかライフを手にするまで…「眠り方」の最終結論

AI要約

短時間睡眠(短眠)がビジネスパーソンに注目される理由として、世界的な成功者が実践していた短眠戦略の効果やメリット、活動時間の増加などが挙げられる。

短眠を行うことで睡眠時間を短縮し、仕事に充てられる時間が増えるだけでなく、眠っていない時間を有効活用することで活動時間を大幅に増やすことができる。

週末に睡眠不足を繰り越さないため、休日も有効に活用でき、短眠を実践することで月間数十時間もの追加の活動時間を得ることが可能となる。

なぜ短時間睡眠(短眠)がビジネスパーソンに注目されるのか。14万人以上の睡眠改善に関わってきたスリープコーチの角谷リョウさんは「メリットとデメリットを正しく理解すれば、短眠は最強の武器になる」という――。

 ※本稿は、角谷リョウ『一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略 世界のビジネスエリートが取り入れる「7つの眠り方」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

■1日5時間程しか寝なかったザッカーバーグ

 フェイスブック(現Meta)を創業し、世界最大のソーシャルネットワークサービスへと成長させた天才経営者マーク・ザッカーバーグはかつて、1日5時間程度しか寝ずに働いていることで知られていました。

 フェイスブックを瞬(またた)く間に時価総額で世界トップ10に入る巨大企業へと成長させたその手腕や能力は、もはや人類史上に残るレジェンドです。

 本稿では、ザッカーバーグに限らず世界中の著名な実業家たちが創業当初に実践していた「短眠戦略」について解説します。

 疲れ知らずで常に火事場の馬鹿力全開。毎日忙しすぎてぐったりという人はまず短眠をやってみるべきです。一方で、映画『ソーシャル・ネットワーク』で描かれた若き日のトラブルメーカーぶりは、短眠の副作用の典型例。短眠のメリット・デメリットをしっかり理解してから実践するようにしてください。

■1カ月で76時間以上も活動時間が増える

 短眠の利点として、まず単純に仕事に充てられる時間が増えることが挙げられます。

 第一三共ヘルスケアなどが展開する「年に一度の睡眠診断運動」は2023年、日本のビジネスパーソンの平均睡眠時間は6時間9分と公表しました。

 睡眠時間を5時間に短縮すれば、活動できる時間は1日あたり1時間9分増える計算です。

 さらに、正しい短眠を行うと、「眠っていないのにベッドにいる時間」が大幅に減ります。寝る前にベッドでスマホを見ていたり、朝起きるときスヌーズをかけて二度寝、三度寝したりといった時間をなくすことで、日中の活動時間を1日あたり2時間以上増やすことがこの戦略の目標です。

 1日に活動できる時間が2時間増えれば1カ月で60時間ですから、実に2.5日分、活動し続けている時間が増える計算となり、効果は絶大です。

 しかも、後述の通り睡眠不足を週末に繰り越さないため、休日にまとめて「寝だめ」をする必要がなくなります。

 その結果、週末も無理なく短眠が続けられ、「土日の朝はたっぷりと眠る」という人に比べて休日は1日4時間もの活動時間をプラスできるのです。

 1カ月に換算すると、週末だけで32時間以上。平日の1日2時間と合わせて、なんと1カ月あたり76時間以上も活動時間を上積みすることが可能です。

 まさに、「時間は自分で作るもの」という金言を実現できるのが、短眠なのです。