運動も無駄になってしまう!? タンパク質と一緒に摂ると脂肪燃焼効果を下げてしまう飲み物

AI要約

ワークアウト後に甘い飲み物を摂取すると、脂肪燃焼力が低下し、エネルギーバランスに悪影響を及ぼす可能性がある。

甘い飲み物と高タンパク質フードを同時に摂取すると、食欲が増し、不健康なスナックに手を出しやすくなる。

甘い飲み物とプロテインを一緒に摂取すると、追加されたカロリーのほとんどが消費されず、体内の脂肪が溜まりやすくなる可能性がある。

運動も無駄になってしまう!? タンパク質と一緒に摂ると脂肪燃焼効果を下げてしまう飲み物

せっかく一生懸命ワークアウトをしても、プロテインやタンパク質たっぷりの食事と一緒に甘いドリンクを飲んでしまうと、その効果が台無しになるかも。オーストラリア版ウィメンズヘルスから気になる研究結果をご紹介。

ワークアウト後にプロテインが豊富なドリンクを飲む。でもその後、さらに甘いソフトドリンクやフルーツジュースも飲んでしまう。そんな経験はない?

BMC栄養ジャーナルの研究によると、この組み合わせは理想的ではないことが判明。タンパク質を摂取するときに砂糖が使われた甘い飲み物を飲むと、脂肪燃焼力が8%も減少するという。ちなみに、これが当てはまるのはソフトドリンクだけじゃない。例えばエナジードリンクや甘いアイスティーなど、砂糖がたっぷり含まれたドリンクはそこら中にある。

この研究は、砂糖入りの甘い飲み物と一緒に、タンパク質含有量15%の食事または30%の食事を摂ったときの影響を調べたもの。食事に含まれる脂質とカロリーの量は同一に設定された。その結果、甘い飲み物をタンパク質15%の食事と一緒に飲んだ場合、脂肪酸化量(体内の脂肪の消費量)が7.2g減少。タンパク質30%の食事と一緒に飲んだ場合には、12.6gも減少したそう。言い換えれば、タンパク質摂取量を増やそうというあなたの努力が、甘い飲み物で台無しになるということ。

この文献の主執筆者であるシャノン・カスパーソン博士によると、「この研究では、甘い物を飲むことで追加されたカロリーの3分の1は消費されなかったことも分かった。脂肪代謝率は低下し、食べ物の代謝に使われたエネルギー量も少なかった」そう。「この代謝効率の低下によって、体に脂肪が溜まりやすくなるかもしれない」

さらに不都合なことに、甘い飲み物と高タンパク質フードを同時に摂取した際に、風味が強くしょっぱい食べ物が食べたいという被験者の欲求が、食後4時間にもわたって強くなったのだ。これではアンヘルシーなスナックに手が出てもおかしくない。

研究チームの発見は、一日のカロリー摂取量が増えるということだけに留まらなかった。カスパーソンは、「この研究結果は、食事と一緒に甘い物を飲むと、エネルギーバランス方程式の両サイドに影響が出ることを示している」と言う。「摂取サイドでは、甘い飲み物でさらにエネルギーを摂取したところで、被験者がより満たされた気持ちになることはなかった。消費サイドでは、その追加されたエネルギーが消費されることはなく、脂肪酸化量も減ってしまった」

脂肪を燃焼させたいなら、甘い飲み物に手を出すのはこれきりにしよう。 

※この記事はオーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。