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疲れて学校に行くのがつらそうな子…大事なのは「もやもやを受け止め、寄り添う」こと
中学生の疲れた様子に心配する母親。学校での困りごとはないが、明らかに元気がない。
週末に休ませるも疲れは取れず、環境の変化によるストレスが原因であることが分かる。
自主お休みルールを設けて以降、学校への行きたさが軽減し、元気を取り戻したカホ。
![疲れて学校に行くのがつらそうな子…大事なのは「もやもやを受け止め、寄り添う」こと](/img/article/20240624/667953c906461.jpg)
疲れた様子で元気がない。表情も暗くて、学校に行くのもつらそう。そんなお子さまの様子に心配が募ることもあるかもしれません。どう声をかければいいか迷ってしまうこともありますよね。「休ませたほうがいいのかな」と迷うこともあるでしょう。
今回は、心も体も疲れた様子のお子さまとのやり取りの体験談をマンガ化。スクールカウンセラーの経験を持ち、学校心理学が専門の相樂直子先生にアドバイスをいただきました。
長女のカホは中学1年生。最近は朝からため息をついていたり、口数が少なかったりと、明らかに元気がありません。ある朝カホに、学校で困っていることがないか聞いてみましたが、人間関係も勉強も順調な様子。
母親が「行ってらっしゃい」と声をかけると、カホは「がんばってくるね」と返しました。「がんばる」という言葉から、母親は中学に通うカホの大変さを感じ取ります。
妹も父親もカホを心配しています。とにかく疲れが取れるよう、週末にしっかり休ませることにしました。
週末は表情が明るくなったものの、日曜の夜になると逆戻り。父親が「学校に行きたくないのか?」と問いかけますが、学校は嫌ではないと答えます。
中学生になり、部活も勉強も人間関係も、新しいものが押し寄せてきます。こうした環境の変化に早く慣れようとがんばるうちに、疲れをため込んでいたのです。
実は小学校のころにも、環境の変化に苦労したことがありました。カホ自身、忘れていたようです。
その後、学校の先生と話し合い、不定期で学校を休めるようにしました。カホがつらいと感じた時に、自分で決めて学校をお休みしています。
この「自主お休みルール」を作ってからは、学校に向かうカホの表情が以前より明るくなりました。
少しずつ元気を取り戻したカホの様子にホッとしたかたもいらっしゃるかもしれません。疲れてしんどそうな様子のお子さまの気持ちを傷付けず、心が回復するようにサポートするには、どうすればいいのでしょうか。相樂直子先生に伺いました。