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「眠ろう」と思うと逆に目が冴える…なぜか眠れない夜に試したい「医師が教える入眠法」
睡眠に入れない夜を過ごす時、無理に眠ろうとせずに体を休めることが大切。
ストレスや過労感が眠りを妨げる場合、眠りのことは意識せずに体の疲労感を軽減することが重要。
目を瞑ることで視覚からの情報処理を減らし、休息につながる。
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疲れているからすぐ眠れると思ったのに、ベッドに入ったらなぜか目が冴えてしまった……。みなさんも、そんな夜を過ごしたことがあるだろう。精神科医で、著書に『心がほぐれる1分習慣』がある西上貴志氏によれば、そんなときは無理に「眠ろう」と意識してはいけないという。では、どうするのがよいのか? 医学的に正しい「正解」を教えてもらった。
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寝ようと思っても、なぜか睡眠に入れないような夜を過ごしたことはないでしょうか?
疲れているからすぐ眠れると思ったのに、なぜか目だけは冴えてしまう、というようなこともあるかもしれません。
そんな時には、寝ようと思わずに、「体を休めよう」と思いながら目を瞑ってみるようにしましょう。それだけでも、体の疲労感を軽減させる効果が得られます。
例えば、運動などの健康的な活動による疲労感であれば、良い睡眠が得られるかもしれません。しかし、過重労働などで過度なストレス負荷がかかった疲労感がある状態では、背景のストレスが原因で、必ずしも良い睡眠が得られない可能性があります。
そもそも、「眠ろう」と意識をすることは、交感神経を優位に働かせて入眠を妨げてしまいます。
そういう意味では、寝ようと意識し始めてしまった段階で、もう眠ることは難しくなっているのです。眠ろうと考えるのではなく、眠たくなる方法を考えることが睡眠への近道と考えるべきでしょう。
眠れずに目が冴えてしまった時には、眠りのことは一旦意識の外に置いて、「体を休めよう」と考えてみるのがよいでしょう。
それでは、目を瞑ることにどのような効果があるのか、考えてみましょう。
人がどの感覚器官から情報収集しているかを分類すると、諸説ありますが、視覚が80%以上、聴覚が10%前後、嗅覚、触覚、味覚が残りと言われています。視覚からの情報収集が圧倒的なのです。
したがって、目を瞑って情報を遮断することで、頭での情報処理量を減らすことが可能となり、それだけで休息につながると考えられます。