【前編】俳優・高橋惠子!芸歴55年でも…「実は電車通勤が好き!」

AI要約

高橋惠子さんは、北海道の大自然で育ち、素朴で自然体な魅力を持つベテラン女優である。

家族や孫たちとの関係や、電車通勤など普段の生活も明かし、ユーモア溢れる一面を見せる。

彼女の人柄が自然体であり続ける理由や、親しみやすさを感じさせるエピソードが紹介されている。

【前編】俳優・高橋惠子!芸歴55年でも…「実は電車通勤が好き!」

デビューから55年。ベテラン俳優の風格がありながら、実はとても自然体で、私たちと変わらない”普通の感覚”をお持ちの高橋さん。そのルーツは、生まれ育った北海道の大自然にあるそうです。

たかはし・けいこ 1955年北海道生まれ。70年のデビューから現在まで映画、ドラマ、舞台と活躍を続ける。2026年には主演映画が公開予定。1男1女の母で、娘の佑奈さんは高橋さんのマネージャーを務める。

午前中の舞台出演を終え、ハルメクの撮影に来てくださった高橋惠子さん。

舞台がない日はドラマの撮影があるそうで、「明日は長セリフの収録があるんです。近くに住んでいる孫たちに手伝ってもらいながら覚えているんですよ!」と初対面のスタッフとも気さくに会話する高橋さん。飾らない、ナチュラルな美しさが印象的で「自然体」という言葉がぴったり。

「北海道の東側にある、標茶町(しべちゃちょう)というところで生まれて、8歳まで過ごしました。もうね、本当に原野なんです。寒い寒い冬が終わり、ふきのとうやよもぎなどが芽出す。自然の厳しさと、豊かさを身近に感じながら育ちました。

小学校までは片道1時間かけて通っていたんですよ。この体験が私の中の根っこにあるから、俳優の仕事を始めてからもずっと、肩ひじ張らず、素のままでいることが私らしさですね」(高橋さん)

「娘が私のマネージャーをしているから、基本的には車で送迎もしてくれますが、娘には子ども(高橋さんにとっての孫)が5人もいるんです。だから孫の行事なんかで娘が忙しい日は、『今日は大変そうだから電車で行くわ!』と一人で電車で仕事現場まで行きますよ。息子や娘の保護者会も、他の親御さんと同じように電車やバスで参加していました。

もうだいぶ前ですが、私が電車に乗ってるのを関係者の方が見かけて、「高橋惠子は俳優なのに普段から電車に乗ってる!」と噂になって。JR東日本がSuicaカードを導入するとき(2001年に導入、編集部調べ)、初代のCMに起用していただいたほど(笑)

若い頃は自宅から現場まで、お届け物のように大事に送迎されていたという時期もありました。そうすると、外の世界とまったく触れることがないんです。それが私には合わなかったんですね(笑)

一人で行動する時間も好きだし、いろんな景色を眺めるだけで楽しいなって思うんです」と高橋さん。飾らない「自然体」の人柄を感じるユーモアあふれるエピソードです。