ご当地の「アルプス」であり「富士」とも称される、デビュー最適&絶景の低山! 登山レポ

AI要約

播磨アルプスは夏場には炎天下での登山が難しいが、眺望が良くて登山客に人気の山だ。

播磨アルプスは低い山でありながら眺望が良く、多くの登山口があるため登山デビューにも適している。

記事では再度播磨アルプスに挑戦し、登山口や観光スポットを巡りながら楽しんでいる様子が描かれている。

ご当地の「アルプス」であり「富士」とも称される、デビュー最適&絶景の低山! 登山レポ

 去年の夏、筆者は播磨アルプスにて、炎天下の中で撤退を余儀なくされた。

 播磨アルプスは、岩場が多い典型的な播磨地方の山。そのため眺望が良いかわりに木陰が少なく、夏場の登山道は、まるで焼肉の石焼プレートのようになる。

 そこで今回は暑い夏を避け、“再び”播磨アルプスにやってきた。

 播磨アルプスとは、兵庫県高砂市と加古川市にまたがるご当地アルプスだ。最高峰の高御位山(たかみくらやま)でも標高304m。そんな低山にもかかわらず、登山道全体が眺望抜群。その登山道の絶景を天空の散歩道と言う人もいるくらいだ。

 登山デビューに播磨アルプスをおすすめする理由は、登山客が多いため、有事の時、他の登山客に発見してもらいやすいということ、道標や道がはっきりしていること、難所というほどの場所がないこと、標高が低いこと、登山道が全体的に眺望がよく、現在地が把握しやすいこと、里に近いこと、登山口の多さなどなど…… 挙げるときりがない。また登山口が多いということは、自分の実力や体力に合わせてルートを組みやすいということだ。

 それでもいざとなれば多くの登山口がエスケープルートになり、下れば人里という安心感もある。実際去年の夏、播磨アルプス縦走を試みた筆者は、西側の鹿嶋神社登山口へエスケープした。

 前回播磨アルプスに臨んだ際は、最寄りのJR曽根駅から350m、徒歩6分の豆崎登山口から縦走路西側ルートを登り始めた。しかし1時間半程度歩いたところであまりの暑さに危険を感じ、東西へ縦走するルートの分岐である鹿島神社登山口へエスケープ。今回は、前回エスケープした鹿嶋神社からスタートすることにした。

豆崎登山口

住所:〒676-0827 兵庫県高砂市阿弥陀町2087

鹿嶋神社

住所:〒676-0828 兵庫県高砂市阿弥陀町地徳279

 登り始めてすぐに到着したのは百間岩(ひゃっけんいわ)。ここは鹿嶋神社の裏にある播磨アルプスの名所の一つだ。神社からも見える巨大な岩山で、下からでも登っている人がよく見える。もちろん百間岩からの眺望は大迫力である。

 百間岩を過ぎると、軽いアップダウンの道をしばらく歩く。縦走路は常に絶景なので、途中にある鷹ノ巣山に至るころには絶景に慣れてしまう。すると興味は絶景から花や虫などに移り始める。

 しかし鷹ノ巣山を少し過ぎた馬の背コースとの分岐付近で、再び馬の背の稜線の美しさに感動。馬の背コースは播磨アルプス名所の一つで人気の登山道でもある。