芸術レベルのグッズも登場! パリ・東京・大阪の名コレクションが集まる「TRIO展」

AI要約

東京国立近代美術館で開催中の「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」は国内外110名の作家によるモダンアート作品とオリジナルグッズを紹介しています。

展示ではパリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館のコレクションから約150点のモダンアートが紹介され、ユニークなトリオ展示方法が採用されています。

展覧会のコンセプトは「見て、比べて、話したくなる。」であり、テーマごとに異なるアーティストによる作品を楽しむことができます。

芸術レベルのグッズも登場! パリ・東京・大阪の名コレクションが集まる「TRIO展」

東京・竹橋の東京国立近代美術館で「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」が開催中です。国内外110名の作家によるモダンアート作品と、芸術レベルのユニークなオリジナルグッズをご紹介!

【女子的アートナビ】vol. 336

本展では、パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館3館のコレクションから、絵画や彫刻、写真、デザインなど約150点のモダンアートが紹介されています。

展示方法はとてもユニーク。共通のテーマをもつ作品でトリオを組み、絵画や彫刻などジャンルを越えた3点の作品が並んで展示されています。(複数作品でワンセットになっている場合もあります)。

トリオは全部で34組。各トリオのテーマは、主題やモチーフ、色、形、素材などさまざまです。例えば、「空想の庭」、「モデルたちのパワー」、「まどろむ頭部」などのテーマでトリオが組まれ、20世紀から現代にかけての西洋美術や日本の作品などが並んでいます。

本展のコンセプトは、「見て、比べて、話したくなる。」。同じテーマを別のアーティストたちがどう描くのか、トリオの作品を見比べて考えたり、誰かと感想を語ったりしながら楽しめる展覧会です。

では、いくつか気になるトリオをご紹介。

まずは、本展のメインビジュアルにもなっている女性像のトリオです。テーマは「モデルたちのパワー」。

モデルになっている女性たちは、大胆なポーズで横たわっています。視線も挑発的で、特にモディリアーニの裸婦は目が合うとドキドキするような作品です。

伝統的な西洋絵画で題材にされてきた女性像は、美しく官能的に描かれ、男性に見られる対象となっていたのですが、20世紀前半に生み出されたこの3作品は、女性たちの力強さや自由な雰囲気も感じられます。

続いては、「まどろむ頭部」のトリオ。絵画2点と彫刻1点の組み合わせです。

デ・キリコの作品に描かれている頭部は、顔の表情がないマネキン。異世界のような、夢の中のような、独特の雰囲気が感じられます。

頭部だけのブランクーシ作品もミステリアス。表情からは神々しさも感じられます。

イケムラレイコのパステル画もまた神秘的な雰囲気。《樹の愛》という概念を表現しているそうです。