中国が打ち上げた「謎の宇宙船」、物体を放出

AI要約

中国の謎の宇宙船から放出された未知の物体を発見した米宇宙軍。物体はカタログに登録されたが、その目的や詳細は明らかにされていない。

中国の宇宙船は2020年に初めて打ち上げられ、再使用技術の検証を目的としているとされる。しかし、ミッションの詳細は非公開。

Jonathan McDowell氏によれば、放出された物体は小型衛星か軌道離脱前のハードウェアの可能性がある。中国の宇宙船は米国のX-37Bと関連付けられる説もある。

米宇宙軍の宇宙領域認識チームは、中国の謎の宇宙船から未知の物体が軌道上に放出されたことを確認した。この物体は「59884(国際識別番号2023-195G)」としてカタログに登録された。

 この謎の宇宙船が最初に打ち上げられたのは2020年だ。中国政府は「再使用技術の検証と再使用技術の検証が目的」とだけ公式発表しているが、宇宙船の画像はおろか、ミッションの詳細も明かされなかった。

 その後、2022年に第2回の打ち上げが実施され、270日以上にわたり地球低軌道に滞在した。そして、2023年12月に再度打ち上げられ、今回の物質放出に至った。

 ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのJonathan McDowell氏によれば、今回放出された物体は、この物体は小型衛星の展開か、ミッション終了による軌道離脱前に放出されたハードウェアの一部である可能性があるとしている。

 同宇宙船については、米国の再使用型宇宙船「X-37B」の中国版ではないかと推測する声もある。

関連:Jonathan Mcowell / SpaceNews